天窓から雨漏りする原因って?予防法や対策法に加え、費用の相場まで徹底解説!

天窓があると見た目もオシャレで憧れる人も多いですが、雨漏りが起きやすい事がネックになり、天窓の設置が不安な人も多いものでしょう。そこで今回は、天窓の雨漏りに関する原因や予防法、実際に雨漏りが起きた場合の対処法について詳しく解説するとともに、専門業者に依頼した場合の費用の相場も詳しく紹介していきます。

天窓とは?

天窓とは天井に設置された窓のことを指します。天窓はトップライトやルーフウィンドウとも呼ばれ、主に彩光を目的に取り付けられています。設置する建物の大きさによって天窓の形状や数などは異なり、使用される素材もさまざまなものが出てきています。

室内に明るい陽射しが入ることで、気分的にも晴れやかな気持ちになりますし、外の天候がすぐに分かる特徴もあります。

天窓と窓壁の違い

天窓と引き違い窓、掃き出し窓といった窓壁との大きな違いは、採光の量です。窓壁に比べて天窓は約3倍ともいわれる採光効果があると言われ、部屋に光を取り入れられる量が圧倒的に多いメリットが天窓にはあるのです。

天窓のメリットについて

住宅に天窓を設置することでさまざまな役割を果たしてくれます。ここからは天窓を取り付けることでどのようなメリットがあるのかをご紹介していきます。

風通しが良くなる

窓が天井にあることで部屋から部屋へ風が流れ、風通しの良い環境を作ることができます。理由としては、天窓を開けることで通風量が窓壁の2倍以上も向上するためです。

また天窓を開けることで室内の換気がしやすくなり、カビの発生や梅雨時期の嫌な湿気も抑制することができます。

省エネ効果が期待できる

天窓を設置することで部屋の奥まで日光を届けることができるため、日中の室内での照明器具の使用が抑えられるほか、風通しが良くなることで室内の温度を下げることができ、エアコンの使用を節約することができます。電気使用を日頃から抑えられることで省エネ効果が期待できます。

光熱費の高騰にも効果が見られるので年間を通して家計を助けてくれるでしょう。

開放感ある室内を体感できる

天窓から差し込む自然な明るさは、通常の室内にいてはなかなか体感できないものです。彩光のおかげで、室内にいても気持ちが暗くならずに開放感を堪能できるでしょう。たとえ雨雲で天候が悪くても、天窓があれば日中は明るい室内を体感できますし、気持ちもリフレッシュするものでしょう。

天窓のデメリット

ここまで天窓を設置することで得られるメリットをご紹介してきましたが、メリットだけでなくデメリットも存在します。ここからは天窓を設置することで起こり得るデメリットを紹介します。

雨漏りや結露の発生

天窓は屋根をくりぬいて設置するため、他の部屋に比べて雨漏りすることが多くみられます。また、雨漏りにプラスして結露が発生することで、室内に湿気が溜まり室内側の壁を腐らせてしまう恐れがあります。万が一にも住宅を支える柱などに影響を及ぼしかねませんので、雨漏りや結露が発生したら放置してはいけません。

雨音が気になる

台風などの激しい雨の場合、天窓に雨が当たり大きな雨音になってしまいます。音に敏感な方では通常の雨でも雨音が気になる場合もありますので、寝室に天窓を設置するのは控えた方が良いでしょう。また、天窓から見える雷光などが怖く感じるお子さんもいるものですので、設置には場所を検討するようにしたほうが無難です。

天窓から雨漏りする原因とは?

ご自宅に天窓を設置するうえで起こりえるトラブルはきちんと把握しておくことがとても大切です。そこで、ここからは天窓で起こりやすいトラブルを3つに分けて紹介していきます。

ゴムパッキンの劣化

天窓の窓枠周りについているゴムパッキンの劣化で雨漏りが発生してしまう場合があります。通常ゴムパッキンは窓枠から雨などの侵入を防ぐものですが、劣化があると損傷箇所の隙間から雨水が入り、室内側に雨漏りが起きてしまいがちです。

天窓のガラスが割れている

天窓のガラスがひび割れることで、雨漏りの原因になることがあります。窓ガラスがひび割れてしまう原因はさまざまありますが、ひび割れを放置してしまうと、その箇所から雨水が侵入し雨漏りが発生してしまいます。

雨漏りは窓以外の箇所にも広がって住宅の劣化を早めてしまう恐れもありますので、早急な対策が必要といえるでしょう。

天窓周辺が汚れている

天窓周辺に落ち葉やゴミなどが溜まってしまうと、流れるはずの雨水が上手く流れることができなくなってしまいます。本来流れるはずの雨水が溜まってしまうことで、目に見えない隙間から雨水が漏れてしまう恐れがあるため注意が必要です。

天窓の雨漏り予防法

上記でご紹介した通りさまざまな要因で雨漏りは発生します。しかし必要なメンテナンスを行えば、予防することは可能です。ここではご自身で出来るメンテナンスを3つに分けて紹介します。

窓ガラスの清掃と確認

天窓ガラスは定期的に清掃することが大事です。ガラスに傷が付くとそこに汚れが付着しやすく結露や雨染みを残す原因にもなりかねないで、定期的な清掃は欠かせません。

また普段から強い雨風にさらされている天窓は、飛んでくるゴミなどが当たって、ひび割れが起こる場合があります。ガラスのひび割れを確認するためにも、掃除のタイミングで天窓のガラスの状態を確認しておくようにしましょう。

動作を確認する

開閉ができる天窓の場合は定期的に動作確認をすることも大切な予防法の1つです。万が一動作不良や劣化部分があると、その部分から雨水が侵入し雨漏りが引き起こされる場合があるため、動作不良や接続部分の劣化が見られた場合は、早めの修理が大切です。

雨どいの点検

一見天窓と雨どいは関係ないように思えますが、雨どいにゴミなどが溜まり雨水の流れが悪くなることで、天窓周辺にも雨水が溜まりやすくなります。屋根から雨どいまで雨水がきちんと流れているかを定期的に確認し、流れが悪いようなら雨どいも一緒に掃除してください。

 

雨漏りが起きた場合の対処法

上記では雨漏りが起きないための予防法をお伝えしました。しかしきちんと定期的にメンテナンスをしていても雨漏りが発生してしまうことはありますので、ここからは実際に雨漏りが起きた場合の対処法を3つに分けて紹介します。

パッキンの補修

経年によるパッキンの劣化により雨漏りが発生した場合、天窓の専門業者に依頼しコーキング補修、またはパッキンの交換をしてもらいましょう。

天窓ガラスのひび割れの確認

天窓ガラスにひび割れが見つかったら、ガラスを新しいものに交換しましょう。ガラス交換だけでなく、経年劣化などガラス以外の部分の交換が必要となる場合もあるため、専門業者に天窓の状態を確認してもらうことが大事です。

天窓周辺の清掃

落ち葉やゴミが溜まりやすい天窓は定期的な清掃が大事です。しかし屋根に上ってご自身で掃除をするのは高所作業となり大変危険ですから、専門業者に依頼し安全に清掃してもらうようにしてください。

築浅で雨漏りがある場合は施工不良の疑いも

天窓の経年劣化は耐久性の良い素材を使用していても、設置してから10年ほどで起きてくると言われています。しかし築浅の物件なのに雨漏りが発生してしまうケースもあり、そのような場合は施工不良が疑われます。

業者の取り付けが悪かったり、接着剤が不良品だったりと理由はさまざまありますので、このような場合には住宅メーカーに連絡を入れ、対策してもらいましょう。

天窓の修理費用の相場

実際に天窓が劣化し修理を行う場合の一般的な費用相場を、修理内容に分けて紹介していきます。

パッキンの交換費用

パッキンの交換は天窓の大きさや個数また修理費用が追加でかかる場合があるため、どのような修理を行う場合でも、事前に見積もりを取っておくことが大事です。パッキンサイズや業者によって違いがありますが、約2~20万円が相場となっています。

パッキン自体は2~5万円ほどですが、屋根に上るための足場の組み立てを行う場合は足場代として10~15万円ほどかかります。また、パッキンにプラスしてコーキング補修を行う場合はプラスしてコーキング代が3~5万円かかります。

防水シートの交換

防水シートの交換は6~25万円が相場となっています。防水シートの交換は6~10万円ほどですが、パッキン交換同様に足場代がかかる場合は、防水シート代に加え足場代10~15万円がかかります。

天窓周辺の清掃

天窓の清掃は依頼する専門業者により違いはありますが、3~20万円ほどが相場となっています。清掃自体は3~5万円ほどですが、足場が必要な場合は足場代が10~15万円ほど必要です。

天窓全体の交換

設置から年数が経ち天窓の劣化や損傷がひどい場合には、天窓全体を交換する場合があります。天窓の大きさやグレードにより違いはありますが、天窓一か所あたり、15~25万円ほどが相場となっています。これに足場代がかかる場合は別途足場代が必要です。

また修理費用が追加でかかる場合があるため、どのような修理を行う場合でも、事前に見積もりを取っておくことが大事です。

まとめ

今回は天窓から雨漏りする原因を詳しく解説するとともに、予防法や対処法など紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。部屋を明るくしてくれたり、風通しを良くしてくれるなどメリットの多い天窓設置ですが、雨漏りなどのデメリットも存在します。

メリット、デメリットをよく理解し、定期的なメンテナンスを行うことで天窓のある快適な住まいを作れますので、劣化などが見つかったら早急に専門業者に相談することをおすすめします。

SNSでもご購読できます。