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ドローンによる屋根点検の内容からメリット、デメリットまで詳しく解説します!

テレビ業界の撮影などで使用されているドローンですが、近年では点検分野でも実用化されてきており、住宅の屋根点検に用いられることも多くなりました。

しかし実際にドローンでご自宅の屋根が点検できるのか不安を抱える人も少なくありません。そこで今回は、最近話題のドローンによる屋根点検の具体的な内容から、メリット、デメリットなどを詳しく解説していきますので参考にしてみてください。

屋根点検には2つの方法がある

住宅の屋根の検査を行う方法は、一般的に2種類の方法があります。ここでは2種類の検査方法を詳しく紹介していきます。

作業員による目視と触診検査

もっとも一般的な検査方法とされているのが、作業員が実際に屋根に上って行う目視・触診検査です。足場を組む必要が出る場合もありますが、屋根に上り屋根材の劣化等を近くで見ることができ、痛みの箇所を実際に触って把握できます。現場のプロが直接確認するので、住人側も安心して任せることができるでしょう。

また、ひどい劣化が見つかった場合などは、その場で応急処置が行えるため、多くの専門業者がこの点検方法を採用しています。

ドローン操作による遠隔検査

屋根点検の検査方法として最近注目されているのが、ドローンによる検査です。東京オリンピックの開会式でドローン技術の素晴らしさをテレビ画面から目の当たりにした人も多いことでしょう。ドローンはさまざまな場面で用いられており、人が踏み込めない場所の点検にも役立っています。

住宅の屋根では、ドローンを飛ばして行う検査ですので足場を組む必要もありません。さらに、作業員が高所で作業しなくても良いため、安全面からも注目されている検査方法となっています。

ドローン検査のメリットとは

ドローンにおける屋根点検には、ドローンを使用することで一般的な目視検査と違う多くのメリットが見られます。ここからはドローンを使用した際の屋根検査におけるメリットを4つに分けて紹介していきます。

作業員の安全を確保できる

ドローンを使用して屋根の点検を行う場合、作業員は地上からドローンを操縦して映像を確認するものです。屋根に上るような高所での作業が必要ないため、作業員の安全を確保することができます。屋根に上る点検では落下等による怪我のリスクが伴いますが、そのような怪我のリスクを大きく回避でき、危険性を下げることが可能となるでしょう。

足場を組む必要がないため短期間で点検が行える

作業員が屋根に上って点検を行う場合、はしごや足場を組む必要があります。足場を組むことで作業時間がかかりますし、足場代が余分にかかってしまう場合があります。作業の騒音も気になる隣人もいることでしょう。

一方でドローン検査の場合はドローンを起動するだけですので、作業開始までに時間を要しませんので、短時間で点検が行えるというメリットがあるものです。

既存の屋根材を傷めずに済む

ドローンを使用して点検を行う場合、劣化してきた屋根材に直接接触する必要がありませんので、屋根材を傷めるリスクがありません。作業員による目視、触診検査ですと屋根に上って検査を行うため、劣化した屋根の上を歩くことで屋根材が割れたり抜けてしまう恐れがあり、異常がなかった箇所を破損させてしまう恐れもでてきてしまいます。

さらに、気を抜くと崩れた箇所に足を踏み入れてしまい、作業員のケガにもつながります。バランスを崩して落下する恐れもありますし、大変危険です。しかし、ドローンによる検査の場合、屋根材を傷める危険性がないため安心して点検することができます。

ドローンの映像を一緒に確認できる

ドローンを使用した屋根点検の場合、手元の端末やタブレットでリアルタイムの映像を作業員と一緒に確認することができます。屋根に上って点検する場合になると、屋根の状況は作業員しか確認できません。本当に修繕が必要なのか分かりませんし、何より修繕が不要な箇所まで請求されてしまうといった悪徳業者に騙されるようなことも考えられます。

その点、ドローン検査では両者が一緒に確認しながら対話できるので、不正を抑止することができます。屋根の修繕について、今は不要でも今後の対応策をその場で検討することができるでしょう。

ドローン検査のデメリットとは

ここまでドローンを使用した屋根検査のメリットを紹介してきましたが、一方でデメリットも存在します。ここからはデメリットを4つにわけて紹介していきますので、デメリットもしっかり把握しておくようにしましょう。

天候に左右される

ドローンは雨や風が強い日などは飛行することができません。雨風が強い中で無理にドローンを飛ばして作業してしまうと、ドローンの故障や発火の原因になりかねません。しかも、隣の住宅に追突する恐れが生じますし、最悪の場合周囲の人に衝突する危険もあります。

制御できない恐れがありますので、無理な飛行は避けるようにするべきです。中止すべき風速など詳しいことは、国土交通省航空局に無人航空機飛行マニュアルに記載されていますので確認しておきましょう。

万が一無茶な飛行をして被害を出してしまうと、保険も下りずに高額な損害賠償を請求される恐れがあるので注意が必要です。

飛行許可が必要な場合がある

ドローンで作業する場合、飛行する場所によっては飛行許可を取らなければならない場合があります。人口密集地でのドローン飛行は、航空法により事前の許可が必要になってきます。

専門業者に頼む場合は業者が許可を申請してくれますが、自分でドローンを飛ばして確認したいと思っている人は、国土交通省への許可の申請を忘れないように注意してください。

触診による点検ができない

作業員が屋根に上って検査する場合と違い、ドローン検査では触診を行えないため、目視だけではわからない屋根材のガタつきを判明することができません。屋根材のどこかにガタつきがあると、台風による強風で破損する恐れが出てきてしまいます。

これは逆に言うと触診のメリットにもなるのですが、ドローン検査の場合は目視検査しかできないため、屋根材のガタつきを調べることは不可能となります。

屋根内部の劣化状況はわからない

先ほど触診によるガタつきはドローンでは判明できないと伝えしましたが、屋根の表面だけでなく下地など屋根内部の劣化状況もドローンでは確認できません。

ドローンはあくまでも屋根の表面しか見ることができないので、屋根の細部までしっかりと調べたい人の場合、ドローン検査は向いていないでしょう。

ドローン検査では、屋根内部の劣化状況を発見することができないため、特に築年数の経っている住宅の場合は、専門業者とよく話し合うようにしましょう。

ドローンでの屋根点検を依頼する場合

 

ドローン検査のメリット、デメリットを詳しく紹介してきましたが、ここからは実際にドローンを使用して屋根点検を行いたい場合の手順を詳しく紹介していきます。

複数の専門業者の相見積もりを出す

ドローンを使用して屋根点検を業者に依頼したい場合には、専門業者を探し問い合わせしてみましょう。近年ドローンを使用した屋根点検を行う業者も増えてきたものです。とはいえ、まだまだ取り扱っている業者は少ないため、ドローン検査を行っている専門業者を探す必要があります。その時に比較検討ができるように、複数の業者に問い合わせして相見積もりをしておくことがおすすめです。

信頼できる専門業者を決定する

問い合わせした専門業者の中から、ご自分の予算や予定に合わせて業者を選んでいきます。見積書を比較しながら、費用やサービス内容、検査日程などご自分の希望に合う業者を選ぶようにしましょう。口コミなどの情報も参考にしておき、ホームページやパンフレットなどの修繕・施工事例も見ながら、信頼できそうな専門業者を決定するようにします。

ドローンの飛行許可の申請

ご自宅の立地がドローンの飛行許可が必要とする場合、依頼した専門業者にドローンの飛行許可の申請手続きをしてもらいましょう。飛行許可が下りるまではドローンを飛ばすことかできないため、ドローンの飛行許可が下りるまでは検査を待ちます。また、万が一許可が下りなかった場合はドローンによる検査は諦めることとなります。

点検日と点検費用を決める

ドローンの飛行許可が下りた場合、点検日や見積額など詳細な内容を業者と話し合って決めていきます。ドローン点検の場合、天候によって作業中止の場合もありますから、予備日等もきちんと取り決めておくようにしましょう。

梅雨時期や寒冷地の雪など、天候の悪化が続く場合には作業延期での追加費用の発生がないかしっかりと契約書を確認するようにしてください。

点検当日~点検内容の確認

ドローン点検当日は、依頼者は業者の点検作業に立ち会う必要があります。予定を入れないようにしておきましょう。点検内容ですが、ドローンの映像をリアルタイムで確認する場合や、画像として後日点検内容を報告してくれる業者など、それぞれ違いがあります。

点検内容を確認する方法は業者によって異なる場合が多いので、事前に確認しておくように心がけておきましょう。

専門業者に依頼した場合の費用相場

ドローンを使用した屋根点検の費用相場は、平均数万円ほどです。点検内容次第では火災保険の適用が受けられる場合があり、そのような時にはドローン点検費用が無料になることもあります。詳細な金額は専門業者によって違いますので、相見積もりを取り依頼前にきちんと確認しておくことが重要です。

また、必要に応じて触診も検討するようにします。せっかくドローンを取り入れているのに、それじゃ意味がないのでは?と思う人もいるでしょうが、結露による腐食など、細かい部分はやはり触診が必要となります。早い話が雨漏りの発生している屋根に対し、上から塗装を繰り返しても根本的な解決とならず、すでに被害を被っている雨漏りは防げません。

ドローンと触診を合わせた検査なども検討するようにしていきましょう。

まとめ

今回は屋根点検にドローンを使用した場合の内容やメリット、デメリットを解説してきましたがいかがでしたでしょうか。ドローンで作業することで作業員の安全面や作業効率が格段に上がる反面、触診できないことでのデメリットも存在します。メリット、デメリットをしっかり理解し、ご自宅の築年数や屋根の状態などに、ドローン検査が最適かどうか専門業者とよく話し合ったうえで、ドローン検査をうまく活用していただけたらと幸いです。

 

 

屋上防水の種類別施工方法から、メンテナンス、気になる費用まで徹底解説!

屋上防水って聞いたことあるけど、どのような種類があるのか?メンテナンスは必要なのかと疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は屋上防水工事の種類別の施工方法から気になる施工費用、劣化のサインやメンテナンスを行う時期の目安など、詳しくご紹介していきます。

屋上防水とは

屋上防水とは、ビルなどの傾斜のない平面の陸屋根に防水加工を施す工事のことを指します。一般的な一軒屋の場合は屋根に傾斜があるため、雨が降った時に雨水が下に流れる仕組みとなっていますが、平らな屋根の場合ですと雨水が下に流れず溜まりやすいため、防水工事が必要となるのです。

ビルやマンションのオーナーの場合にも勾配が付いていないケースがあるでしょうから、屋上の防水工事は必要となるでしょう。

屋上防水の種類と特徴について

屋上防水を施したマンションなどは、定期的に防水工事の追加メンテナンスが必要になってきます。屋上防水工事に用いられるのは主に4種類に分けられますので、ここからはそれぞれの特徴について詳しく紹介していきます。

ウレタン防水の特徴

ウレタン防水は、防水性能のあるウレタン系樹脂を塗装する工事のことを指します。

液状の防水材を塗っていくウレタン防水工事は、さまざまな形状の床面や障害物の多いビルなどの屋上にも対応できる工法といえるでしょう。塗料を塗るだけと比較的簡単に施工できる反面、耐用年数は10~12年ほどと短めです。

日本でも多く取り入れられており、何度も塗り替えることで防水効果を維持することが可能といえます。

シート防水の特徴

シート防水は防水機能が備わったシートを張り付けていく工事のことを指し、工場で作られた塩化ビニールシートやゴム製のシートが使用されます。シートの裏側に直接接着剤を塗り張り付けていくだけと施工期間が短く済むことが特徴です。

ひび割れや亀裂が入っている場合でもそのまま貼り付けることができるため、ビルやマンションの屋上でよく使用されています。ただし段差や障害物がある場合は、施工が難しいうえに施工の際に隙間ができてしまうと防水性が低下してしまうため、シート防水工事に慣れた専門業者に依頼するようにしましょう。シート防水の耐用年数は10~15年とウレタン防水より少し長めとなっています。

アスファルト防水の特徴

アスファルト防水はアスファルトとシートを使用して形成していく工法です。アスファルト防水工事は使用するアスファルトの加工方法によって施工方法が3つに分けられています。

液状のアスファルトとルーフィングシートを交互に重ね合わせていく『熱工法』、ルーフィングシートの裏側を炙りながら貼り付けていく『トーチ工法』、裏側が粘着シートになっているルーフィングシートを張り付けていく『常温工法』があります。

『熱工法』と『トーチ工法』は熱を加えながら施工していくため、イヤな臭いが発生してしまう場合があるため注意が必要となります。アスファルト防水の耐用年数は15~25年と他の工法に比べ最も長いのも特徴の1つです。

FRP防水の特徴

FRP防水はガラス繊維製のシートと、ポリエステル製樹脂を使用した工法となっています。ポリエステル製樹脂とガラス繊維製シートを重ねるように施工していき、施工後は強化プラスチックのような仕上がりになるのが特徴です。軽量で耐水性に優れている反面、メンテナンスに手間がかかることがデメリットといえます。FRP防水の耐油御年数は10~12年ほどと、ウレタン防水と同じくらいとなっています。

施工方法別の費用相場について

屋上防水の各工法について説明してきましたが、屋上防水には定期的なメンテナンスが必要になってきます。また屋上防水工事を実施するには、高圧洗浄で防水面の汚れを落とす作業、防水面のでこぼこした部分を無くしていく下地処理作業、下地の破損箇所を修復する下地補修作業、塗装した防水層を保護するトップコート塗装作業も必要になってきます。ここからはそれぞれの工法を実際に施工する際の施工費用の相場について、詳しくご紹介していきます。

ウレタン防水

重ね塗りが可能でコストが低いウレタン防水工事の施工費用は、1㎡あたり4000~7000円となっており、80㎡の建物の場合65~100万円ほどとなっています。またウレタン防水工事は作業員が手作業で塗っていく作業となるため作業日数が増えてしまうことで、その分費用が多くかかってしまう場合もあるでしょう。

シート防水

下地を選ばず施工できるシート防水工事の施工費用は、1㎡あたり5000~10000円ほどとなっており、80㎡の建物の場合、75~110万円ほどとなっています。貼り付ける防水シートのグレートによって施工費用は変わってきますので、ご自身の予算に応じて専門業者とどのグレートのシートを使用するか相談して決めるようにしましょう。

アスファルト防水

屋上防水の中で耐久性に一番優れ長期間使用できるアスファルト防水工事の施工費用は、1㎡あたり5500~8000円となっており、80㎡の建物の場合65~100万円ほどとなっています。アスファルト防水工事には大きな道具を使用することがあり、その場合は面積の狭い屋上よりも広めの屋上の方が、1㎡あたりの費用が軽減される場合があります。

FRP防水

軽量で古い建物にも施工できるFRP防水工事の施工費用は、1㎡あたり5000~8000円となっており、80㎡の建物の場合60~100万円ほどとなっています。

FRP防水工事で仕上げた屋上防水は継ぎ目がなく平らな防水層になりますので、屋上全体を綺麗に仕上げたい人におすすめです。

気になる劣化のサインとは?

屋上防水の劣化症状はさまざまありますが、7~10年ほどで劣化症状は見られてきます。

劣化がみられたら防水の追加メンテナンスが必要になってきますので、ここからは気になる劣化症状について紹介します。

ひび割れが起きている

防水の表面にひび割れが起きてしまう症状は7~10年ほどで発生することが多いです。ひび割れが起きると見た目も悪いうえに、小さながれきなどは排水溝(ドレン)に引っかかってしまい水はけが悪くなるなど二次災害的な症状も出てきかねません。

防水シートのゆがみや剥がれが起きている

シート防水工事をした屋上防水に見られる症状が、シートのゆがみや剥がれといったものです。シート防水のつなぎ目部分が劣化することで、剥がれやゆがみといった症状が現れ、こちらも7~10年ほどで発生してくる劣化症状の1つです。

水はけが悪く水たまりができ雨漏りが発生してしまう

平面であった屋上の床面がゆがんでしまうことで、水はけが悪くなると水たまりができてしまいます。水はけが悪く水たまりができてしまうと、防水層が劣化し雨漏りにもつながってしまう恐れがあるものです。雨漏りが発生してしまうと、どの場所から発生しているのか突き止めることが困難になり、部分補修ではなく屋上全体の防水工事が必要になってしまいます。

気になるメンテナンス方法とは?

屋上防水は定期的にメンテナンスをすることで長持ちさせることが可能です。メンテナンスを放置してしまうと劣化のスピードが上がり症状が悪化してしまいますので、メンテナンス方法をよく知り屋上防水を長持ちさせるようにしてください。

排水溝(ドレン)の清掃

排水溝(ドレン)にゴミが溜まっているのをそのまま放置していると、水が流れなくなってしまいます。そうなると防水層の劣化や水たまりによる雨漏れなど部分補修では治せない厄介な症状の原因になってしまう恐れが出てきてしまいます。そのような症状にならないためにも、3ヶ月に1度は排水溝(ドレン)の清掃を行い、水の流れを良くしておきましょう。

トップコートの塗り替え

屋上は雨風や紫外線に晒されるため劣化が起こりやすいです。トップコート塗装は、防水層を保護してくれるため一定の周期で塗りなおす必要があります。トップコート塗料にはアクリルウレタン系とポリエステル系があり、防水層の素材によって使用する塗料を選ぶようにしてください。またトップコート塗料にかかる費用は、塗料のグレートや施工面積によって変わってきます。

定期点検の実施

排水溝(ドレン)の清掃やトップコートの塗り替えを定期的に行っていても、10年に1度は定期点検を実施しましょう。定期的に部分メンテナンスを行っているからと定期点検を放置しておくと、細かなところの劣化を見逃してしまいます。そうすうと建物の耐久性が下がってしまう恐れがあるため、細かな劣化症状を見逃さないためにも、定期点検も欠かさず行うようにしてください。

防水工事はDIYできるのか?

費用を抑えるために屋上防水をDIYで行いたいと思う人もいるのではないでしょうか?しかし屋上防水工事の知識や施工経験がない中で工事を実施すれば、塗りむらが生じて、本来の防水効果を上手く発揮させられません。また、素人が高所で作業することは、転落等の事故に繋がりかねませんので、屋上防水工事は専門の業者に依頼するようにしましょう。

屋上防水は専門業者に依頼しよう

屋上防水を専門業者に依頼する場合は、ポイントをしっかり押さえておくことが大事です。

まず大事なポイントはその業者に国家検定である防水施工技士がいるかどうかです。防水施工技士は検定をクリアした確かな技術を持っていますから、防水施工技士が在籍している業者であれば安心して施工を頼むことができるでしょう。また屋上防水は定期的なメンテナンスが必要ですから、アフターフォローが充実しているかも専門業者を選ぶうえで大事なポイントになってきます。

まとめ 

 

今回は屋上防水の種類別の特徴から、施工費用の目安、メンテナンス方法などあらゆる角度からご紹介してきましたがいかがでしたか?屋上は日々の雨風や紫外線に晒され、ひび割れや雨漏りなどの劣化が発生しやすいです。劣化症状が深刻な状態になる前に、適切な防水対策ができるように、この記事を参考にしながら専門業者とよく話し合い、最適な屋上防水工事ができるよう対策してみてください。

雨漏りを一時的に防ぐ方法とは? 気を付けるポイントを解説!

大雨特別警報が発令されることが多くなった昨今、台風や局地的集中豪雨によって雨量が大幅に増え、従来の家屋では雨量のキャパを超えてしまい雨漏りが突如として発生してしまうことが多くなりました。

雨漏りが急に起きることでどう対処したらいいのか不安になり、ストレスを抱えてしまう方も多いでしょう。どのように対処したら良いかわからずそのまま放置することで、屋根や外壁の劣化が進みさらに症状が進むことで修理費用が多くなってしまう可能性もあります。そこで雨漏りが発生したときに焦らず対処できるポイントを詳しくまとめていきます。

雨漏りが発生しやすいポイント

雨漏りといっても発生する箇所によって応急処置するポイントはさまざまですので、「天井」「窓」「屋根」「外壁」「ベランダ・バルコニー」といった発生箇所ごとに詳しく解説していきます。

天井の雨漏り

天井から部分的に雨漏りが発生したときは、バケツや鍋の深さのある受け皿を雨が垂れてくる箇所に置き、雨水を受け止めます。複数箇所で雨漏りが発生している場合は、床にブルーシートなどを敷き、その上に防水シートを入れたバケツを置くことで吸水力も上がりますし、水はねから床を守って床への二次被害を防げます。

天井の雨漏りは目に見えて漏れる場所が判明しやすく、電化製品に直接水滴が落ちる懸念もあります。バラエティー番組のコントでもお馴染みで昔ながらの対処法ではありますが、実際に効果もありますのでまずは受け皿を用意して対応しましょう。

窓の雨漏り

雨が強風を伴う場合、横殴りの雨が窓から侵入してくる恐れがあります。その場合は、まず侵入箇所を雑巾や防水シートで塞ぎます。ゲリラ豪雨のような大雨が窓の隙間から侵入してしまうと部屋の広範囲に雨水が広がり、床もかなり濡れてしまいます。

そんな時に雑巾や防水シートで隙間を塞げば、雨水はサッシに落ち室内への侵入を最小限に抑えられます。また雨戸やシャッターが付いている窓の場合、閉めておくといいでしょう。ただ、台風などの暴風雨の場合は、事前に対応しておかないと、シャッターを閉めるときに猛烈な雨が室内を襲ってきます。天気が大きく崩れそうな予報がある場合、先にシャッターを閉めるように気を付けておきましょう。

屋根の雨漏り

台風などの強風による被害で屋根から雨漏りしている場合、急いでブルーシートを張らなければと気持ちが焦りがちですが、一人での作業は大変危険なのでやめましょう。暴風雨の場合は視界も悪く、とても屋根で作業はできませんし、プロでもまずは避難を最優先するものです。

台風の被害ですとまだ強風が吹いている可能性もありますし、屋根が雨の影響で滑りやすくなっています。そのため、一人でブルーシートや土嚢を持ってはしごに上ることは危険です。まずは室内天井にビニール袋を張り付けておくことで床を保護するなど室内で出来ることを行いましょう。それでもどうしても屋根にあがって修理がしたいという人は、風がなく天気のいい日に2人以上で行うことをおすすめします。

また、天気予報をこまめにチェックすることも大事ですが、台風や強風の予報がある場合、ブルーシートを事前に設置したとしても、ニュースなどではブルーシートごと吹き飛んでいることが見られます。

しっかりと土嚢などを乗せなければなりませんが、事前に行う場合でも必ず2人以上で作業を行うことを忘れないでください。

外壁の雨漏り

外壁からの雨漏りの場合、修理業者を呼ぶ前の応急処置として防水テープがあります。コーキング材や補修スプレーなどもありますが、防水テープで外壁のひび割れなどを塞ぐのが一時しのぎとしてはお勧めです。

コーキング材を使用すると業者を呼んで作業する際に、剥がす手間賃が余分にかかる可能性もありますし、剥がしたあとから雨漏りが酷くなる可能性もあるからです。なお防水テープを使用する際は、アクリル系を使用することで剥がしたあとも残りづらくなります。

ベランダやバルコニーの雨漏り

ベランダやバルコニーからの雨漏りは、素人の目ではどこが侵入口か見つけづらいことが多くあります。明らかな侵入口がわからないけれど、早急に応急処置しようとむやみにコーキング材や補修スプレーを使用するのはやめた方が無難です。なぜならその後の雨漏り業者の修理の邪魔になってしまう恐れがあるからです。

ベランダやバルコニーからの雨漏りの一時しのぎとしてお勧めなのが、ブルーシートで広範囲を覆ってしまうことです。全体を覆うことで手すりやつなぎ目が原因の場合にも対応しやすくなります。ブルーシートですと縛っておくだけですので、修理業者に頼む際もスムーズに片づけられて便利です。

雨漏りした際に用意したい便利グッズ

急な雨漏りにも対応できるよう倉庫や押し入れに準備しておくと便利なものは、バケツなど深さのある容器、雑巾、吸水シート、アクリル系の防水テープ、大きめのブルーシート、ごみ袋などです。

ただ、バケツなどは他の用途にも用いるため、いざ雨漏りが発生したときに使えないこともあります。防水用にバケツや雑巾、吸水シートは一緒に保管しておき、雨漏り以外では使用しないように心がけておきましょう。これらの対策グッズはホームセンターで購入できますから、事前に準備しておけば急な雨漏りにも応急処置できるので安心です。

雨漏りを放置すると危険がいっぱい

雨漏りの発生個所によってさまざまな応急処置を紹介してきましたが、応急処置したことで雨漏りが治まったからとそのままにしておくことは厳禁です。雨漏りで浸水した場所は長期間放置することで、ご自宅の大事な基盤や柱が腐食する恐れがあり、サビやカビが発生してしまう可能性もあるでしょう。

基盤が腐食してしまっては大変な修理費用になりますし、カビが発生したまま放置してしまえば、カビの粒子を吸い込むと小さなお子様などはアレルギーなどで人体に悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。

また、カビが発生するということは柱に湿気を含んでいる可能性があるため、シロアリの発生も心配です。一時的に雨漏りが治まっても継続的に雨水が侵入することで漏電を引き起こし、最悪の場合火災も発生しかねません。

応急対策の後は業者に頼んで恒久対策

一時的な応急処置で対策したあと放置してしまうことで、さまざまな危険が潜んでいます。修理費用が安く抑えられる初期の段階で、早急に業者に依頼することをお勧めします。

とにかく費用を安く抑えたい方や、1社だけでは金額が妥当かどうか不安だと思う方は、数社に相見積もりを出し、適正価格か確認することをお勧めします。

修理費用にも大まかな相場がありますので、明らかな高額費用はもちろん、安すぎる場合でも注意が必要となります。

雨漏りを業者に依頼するときのおおまかな費用

雨漏りの被害の幅にもよりますが、おおまかな費用はこちらになります。

屋根の雨漏り1~50万円
天井の雨漏り10~15万円
外壁の雨漏り5~150万円
ベランダ・バルコニー3~30万円
天窓・窓・サッシ3~30万円
屋根・外壁の張り替え100~300万円

幅がある場合は広範囲に及ぶケースです。また、一時しのぎで放置せずにすぐに業者に依頼した住宅は被害も最小限に抑えることが可能なので、費用を抑えることができます。逆に放置してしまった場合は、経年にもよりますが、高額な改修費用となるケースが見られます。

再発の危険性あるので信頼できる業者を選ぶ

雨漏りは業者に依頼しても再発してしまうことも少なくありません。それはなぜかと言いますと、雨漏りの発生原因をピッタリと見つけることはプロの目でも難しいからです。急な雨漏りで慌ててしまい、あまり業者を調べずに修理を依頼したことで、補修後も少しの雨でも雨漏りを繰り返してしまうなんてことも珍しいものではありません。

そのようなトラブルが起きないためにも、雨漏り診断士や外装劣化診断士のような専門資格を持っている業者を探し、業者のレベルも見極められ技術面でも安心です。また、補修実績も豊富な業者を選ぶことで、確実な原因箇所の突き止めにもつながります。

雨漏りでも火災保険が適用される

雨漏りでは火災保険が適用される場合があります。原則的に風災や雹災、雪災といった自然災害のみですが、火災保険だからといって火事だけに適用されるものではありません。雨漏りが発生した場合には、一度保険会社に相談することをおすすめします。

ただ、経年劣化などで屋根材などが老朽化した場合、そこから雨水が侵入したのなら、これは自然災害ではありませんので保険金が下りない可能性が高くなります。老朽化を防ぐためにも事前に点検しておき、メンテナンスを実施するように心がけておきましょう。

また、被害を被ってから3年以内に申請しないとならないので、常日頃からどのような補償内容だったかを忘れずに確認しておきましょう。

雨漏りは繰り返すと資産価値が下がる

雨漏りを対策せずに放置してしまうと、カビによる健康被害だけでなく、雨漏りの再発を促してしまいます。雨漏りが再発してしまうと、材質が腐り始め、シロアリも多数発生して手が付けられない状況に陥ってしまいがちです。

さらに、雨漏りを繰り返した場合、家の資産価値が下がってしまいます。いざ住宅を手放して売りたい場合、思った以上に価値が下がって売っても意味がない、極端な話で売れないというケースが発生してしまいます。

まとめ

大型台風や局地的大雨などが発生しやすくなった昨今、急な雨漏りでも落ち着いて行動できるようさまざまな対策をご紹介しました。一時しのぎの応急処置ができるよう、日頃から雨漏り対策グッズを準備することで、さまざまな対策を講じられます。

そして一時しのぎから放置せず、信頼できる業者を選ぶポイントを抑え、必要な補修工事をしてもらうことが重要です。実績豊富な業者に早急に診てもらうことで、再発しやすい雨漏りも、発生を抑えることが可能となりますので、こちらの記事をぜひ参考にしてみてください。