屋根

屋根の葺き替え工事の流れから費用の相場、施工時期の目安など徹底解説

築何十年と過ぎたお宅にお住いですと、そろそろリフォームを検討している人もいるのではないでしょうか。住宅のリフォーム工事には屋根、外壁、内装、ベランダなど様々な箇所があるものです。今回は住宅の要ともいえる屋根の葺き替えリフォーム工事の流れや費用相場、リフォームするべき時期など、葺き替え工事にスポットを当ててご紹介していきます。

屋根のリフォーム工事は3種類

住宅屋根をリフォームする際に主な施工方法は、「葺き替え」、「重ね葺き」、「塗装工事」の3種類に分けられます。ここからは、3種類ある各施工方法について紹介していきます。

・葺き替え

葺き替えリフォームは住宅についている既存の屋根材をすべて撤去して、新しい屋根材を設置する工事です。古くなった屋根材をすべて撤去するため、下地である野地板や防水シートも取り換えるので、屋根の機能が新しくなり住宅の寿命が延びます。

・重ね葺き(カバー工法)

重ね葺き(カバー工法)リフォームは住宅の既存の屋根を撤去せずに、上から屋根材を二重に設置する工事です。既存の屋根材を撤去せずに施工できるため、葺き替えよりも施工期間が短いうえに、費用も安くなります。

・塗装工事

塗装リフォームは、葺き替えや重ね葺き(カバー工法)などのように大掛かりな工事が必要でない屋根に施工する工事です。塗装を施すだけで形状は変わりませんが、屋根の色を変えることで住宅の見た目を一新することが出来ます。

屋根の葺き替え工事におけるメリット・デメリット

3種類の屋根リフォーム工事について説明してきました。ここからは屋根の葺き替えリフォームのメリットとデメリットについて紹介していきますので、特徴をしっかり理解してリフォームを検討する目安にしてください。

屋根の葺き替え工事のメリット

葺き替え工事の最大のメリットとしては、屋根材をすべて撤去するため、屋根材の下に敷かれた野地板や防水シートまで新しいものに交換できるという点です。下地まで新しくできることで、住宅自体の寿命を延ばせるため安心感があります。

また古い住宅ですと、屋根材によっては重量があるものもありますが、軽い屋根材に葺き替えを行うことで軽量化することが可能となり、住宅にかかる負荷を減らせます。

そのため耐震性が格段に上がり、地震に強い住宅に変えることが可能となります。

屋根の葺き替え工事のデメリット

重ね葺き(カバー工法)の施工であれば既存の屋根を撤去せずに使えますが、葺き替えリフォームの場合は全面撤去になります。既存の屋根材を撤去する費用と野地板や防水シートの交換に伴う費用が別途かかってしまうため、支払う金額が高くなりがちです。

また、屋根材すべてを撤去しなくてはならず、大掛かりな工事となってしまうために施工期間が長くなることもデメリットといえるでしょう。

葺き替え工事に使用される屋根材の種類

屋根に使用されている屋根材にはさまざまな種類と特徴があります。葺き替えリフォームをする際に、どの屋根材を使用すればいいか悩む人も多いでしょうから、ここからはメジャーな屋根材5種類の特徴について詳しく紹介していきます。

スレート屋根

スレート屋根に使用されるスレート瓦は一般的に「カラーベスト」と呼ばれるもので、昨今の日本の新築住宅において最も使用されている屋根材です。日本に古くからある和瓦に比べて軽量であることから、耐震性に優れた屋根材です。

種類も豊富で施工しやすい特徴がある反面、スレート屋根の主成分であるセメントに防水性がないため、他の屋根材よりも定期的にメンテナンスを行う必要があります。

また、凍害にも弱いので、北海道や東北といった寒冷地では使用できない場合があるため注意が必要です。

瓦屋根

瓦屋根は日本においては、古くから親しまれてきた屋根材です。昔から使用されてきた

和瓦は日本の気候に対応できるように作られているため、通気性が良く断熱効果も万全です。また他の屋根材よりも耐久性が非常に高いため、瓦自体のメンテナンスを必要としません。

一方で、他の屋根材よりも重量があるため耐震性はよいとはいえず、住宅に負荷がかかりやすいです。

また瓦自体の金額も高めですので葺き替えリフォーム工事の際は、費用が高くなる傾向にあります。

ガルバリウム屋根

ガルバリウム鋼板は、サビに強いアルミニウムが主成分となった金属板の屋根材です。

アルミニウムの特徴である、耐食性、耐熱性、熱反射性に加え、加工性も高いので、近年人気の屋根材となってきています。

金属系の屋根材の中では最も耐用年数が高いため、メンテナンス費用を抑えることできます。また、軽量なうえに安価で施工できることも人気の理由となっています。

一方で金属系であることから、防音性や断熱性については他の屋根材に比べ劣り、表面が傷つきやすいので注意が必要です。

ハイブリット屋根

災害の多い日本において、自然災害に強い屋根ということで作られたのがハイブリット屋根材です。ガルバリウム鋼板に石の粒を焼き付けるなどして作られたハイブリット屋根材は、軽量なうえに丈夫ですから、平均でも50年ほどの耐用年数を可能としています。

耐用年数が長いので、安心感はありますが、固定する部品は劣化しますから、細かい部分の定期的なメンテナンスは必要となります。

トタン屋根

一時期は非常に普及した金属屋根材であるトタン屋根ですが、最近では葺き替えで他の屋根材に変更されていることが多くなってきています。

耐用年数は10年ほどで他の屋根材より短いため、最近ではあまり使われなくなってきた屋根材ですが、塗装を定期的に行えば寿命を延ばすこともできます。しかし、定期的なメンテナンスを怠れば、葺き替えが必要になる時期が早まりますので注意が必要です。

屋根の葺き替え工事の費用の相場

屋根の葺き替えリフォーム工事を行う際に、最も気になるのが施工費用ではないでしょうか。

既存の屋根材をすべて撤去するため他の施工方法よりも高額になってしまう葺き替えリフォーム工事は、一般的に70~250万円ほどかかるといわれています。屋根材の葺き替え工事以外にも、足場の設置や不要になった屋根材の処理費用など多くの工程費用が必要となるでしょう。

古い住宅の場合、アスベスト入りの屋根材が使用されている場合もありますので、そのような時も追加で費用がかかります。

また、新しく使用する屋根材によって相場費用は異なります。メジャーな屋根材の相場費用はこちらを参照してください。

新しく使用する屋根材 かかる費用相場
瓦屋根材 約70~250万円
スレート屋根材 約70~200万円
ガルバリウム鋼板 約80~210万円

主な屋根材の耐用年数について

各屋根材の耐用年数については以下の通りとなります。

瓦屋根材(セメント瓦、粘土瓦、洋瓦) 20~70年
スレート屋根材 10~35年
ガルバリウム鋼板 20~40年

瓦屋根は非常に耐久性が高いことから耐用年数も他の屋根材に比べ長いです。劣化に応じてですが、10~20年周期で塗装工事などの細かなメンテナンスは必要になります。

現在使用されているスレート屋根材の耐用年数は10~35年ほどですが、2006年以前に使用されていたアスベストを含んだスレート屋根ですと、耐久性が高いため寿命も長めです。しかしアスベストを含んだ屋根材の場合、葺き替えにおける費用が高くなったり、そもそも葺き替えができない場合もあります。その場合は、重ね葺き(カバー工法)での施工となります。

ガルバリウム鋼板は金属屋根の1種で軽量であることが魅力で、耐用年数は20~40年となっています。軽量であることから既存の住宅の耐震性を向上させるリフォームとして、瓦屋根からガルバリウム鋼板に吹き替える人が増えています。

屋根の葺き替えリフォーム工事の施工の流れ

ここからは劣化が見受けられたり、耐用年数が近づいてきたなど、実際に葺き替えリフォーム工事を行う際の施工手順についてご紹介していきます。

① 瓦おろし作業

既存の屋根に使用されている瓦や屋根材を取り外す作業です。瓦を1枚ずつ手作業で取り外していきます。

② 野地板の張替え作業

既存の屋根材を取り外した後は、野地板のチェックをします。痛みや腐食が酷い場合には、野地板を新しいものに取り換える作業を行います。

③ 防水シート張り作業

野地板を交換したら、防水性を高めるための防水シートを屋根全体に張っていきます。隙間ができないように注意しながら丁寧に作業していきます。

④ 役物の貼り付け作業

屋根材のつなぎ目や軒先など、屋根の本体以外の役物を取り付ける作業を行います。

⑤ 新しい屋根材の取り付け作業

役物を取り付けたら屋根材本体を取り付けていきます。葺き替えリフォーム工事において重要な作業となります。

⑥ 棟の取り付け作業

屋根材を屋根前面に取り付けた後は、棟役物を取り付ける作業に入ります。棟の取り付け作業が終わったら、葺き替えリフォーム工事における全ての工程が終了となります。

施工業者を選ぶ際のポイント

屋根材の耐用年数が近づいて劣化が見られる場合に、業者から葺き替え工事を勧められることもあるでしょう。しかし本当に必要な施工なのかは素人目には判断がつかず、悩まれる人も少なくありません。

本当はまだ葺き替えが必要ではいのに業者にいわれるがまま不必要な工事をしてしまったり、工事品質が悪く数年で劣化症状がでてきてしまうなど、悪質な業者に騙されてしまう人も多いものです。

ここからは信頼できる業者選びのポイントを紹介します。

経験豊富な専門業者

屋根の葺き替えリフォームはしっかりとした専門知識を持ち、葺き替えリフォームを何度も経験している専門業者でないと、屋根材本来の力を発揮できなくなってしまいます。

今までのリフォーム事例を見せてもらい、経験豊富な業者を選ぶようにしましょう。

相見積もりで比較

見積書が費用の内訳までしっかり記載されているかは大事なポイントとなります。そのうえで複数社に相見積もりを取っておけば、見積書の比較ができますので、大幅な値下げと言いつつ工事がずさんだったなんて事に巻き込まれにくくなりますので、相見積もりは必ず取っておきましょう。

まとめ

今回は屋根材リフォームの1つである、葺き替えリフォーム工事について掘り下げて紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。

住宅の要部分ともいえる屋根の葺き替えリフォーム工事は、既存の屋根を一新できるうえに、住宅全体の寿命も伸ばすことができる大事なメンテナンスの1つです。

この記事をぜひ参考にして、屋根材の特徴をしっかりと理解し、納得できる屋根の葺き替えリフォーム工事を行うようにしていきましょう。

国内で使用されている屋根材のメリット、デメリットを徹底比較します!

住宅の屋根は日々の雨風や紫外線に1番晒される場所であるため、非常に劣化しやすく定期的なメンテナンスが必要となる場所です。しかし屋根材には種類がたくさんあるため、どの種類の屋根材が自宅の屋根に合うのかわからない人も多いものでしょう。そこで今回は、屋根材の比較やそれぞれのメリット、デメリット、リフォーム費用の目安まで詳しく解説していきます。

屋根材の種類について

屋根材の種類は、粘土瓦、セメント瓦、スレート瓦、金属系と大きく4つにわかれており、それぞれはさらにいくつかの種類に分類することができます。屋根のリフォームを検討中の方に、分かりやすいように各屋根材の特徴を紹介していきます。

粘土系

天然の粘土を原料にし、焼き固めたものを粘土瓦といいます。日本の家屋や建造物に古くから使用されてきた屋根材なだけに、日本の気候に適応しているので、現在でも人気の高い屋根材の1つとなっています。

粘土瓦という呼び方以外にも、日本瓦、和瓦、洋瓦、陶器瓦、いぶし瓦、など多くの呼び名が存在し、それぞれの種類で特徴が違います。

一般的に日本の屋根といえば、こちらの粘度瓦をイメージする人も多いでしょう。

セメント系

セメントと砂を原料としたセメント瓦は、コンクリート瓦とも呼ばれています。粘土瓦と同じような見た目をしていますが、セメント瓦の方が粘土瓦よりも形を揃えやすいため、施工しやすいと一昔前は人気がありました。

粘土瓦より耐久性が劣り定期的なメンテナンスも必要なため、最近では製造されなくなってきた屋根材です。

しかし近年、セメント瓦のデザインはそのままに軽量化され耐震性を向上させた軽量セメント瓦が登場し、需要が高まりつつあります。

スレート系

セメントを主成分とし、繊維質の材料を織り交ぜて薄く成形したものがスレート屋根材です。

カラーベストやコロニアルとも呼ばれています。厚さは5mm程度と非常に薄いため、他の屋根材よりも軽量となっています。

スレート系は価格が安定しているうえに、カラーバリエーションも豊富なため、昨今の新築住宅や屋根リフォームの際に1番使用されているタイプの屋根材です。

金属系

金属系の屋根材はガルバリウム鋼板、ジンカリウム鋼板、トタン、銅板、ステンレス、チタンなど大きく分けて6種類あります。

金属系の中でも1番メジャーなものが、ガルバリウム鋼板です。アルミニウム、シリコン、亜鉛からなるアルミ亜鉛合金めっき鋼板のことを指すガルバリウムは、粘土瓦よりもより軽量です。また金属屋根材の中では比較的安価となっています。

金属系6種類にそれぞれ違う特徴があるため、自宅屋根を金属系にしたい人は違いを知っておくようにしましょう。

各屋根材のメリット・デメリット

ここからは屋根材ごとのメリットとデメリットを、8種類にわけて詳しく紹介していきたいと思います。

化粧スレート

化粧スレート(人工スレート)の主原料はセメントと繊維素材のため、軽量で施工しやすいのが最大のメリットです。国内で多くの住宅に使用されている化粧スレートは、他の屋根材に比べて価格が安いので、新築住宅を建てる際も施工費用を抑えられます。

また、厚さ5mmほどと薄くて軽量な化粧スレートは、住宅にかかる負荷が少ないため、耐震性にも優れています。

デメリットは軽量であるために台風や暴風で飛ばされてしまったり、雨漏り等の劣化も起きやすいため、定期的なメンテナンスが必要となります。

天然スレート

天然スレートは、天然の鉱石である粘板岩を使用した屋根材です。天然鉱石を使用しているため、化粧スレートよりも高額になりますが、耐用年数が長く塗装のメンテナンスが不要であるため、トータルコストで考えればお得になる場合もあります。

また、天然鉱石ゆえの重厚感が感じられるので、高級感溢れる住宅を作ることができます。

しかし重量があるため耐震性の面で不安があるうえに、割れやすいこともデメリットといえます。

日本瓦

日本瓦は粘土を使用し焼き上げた屋根材で、仕上げの方法により釉薬瓦、いぶし瓦、無釉薬瓦などがあります。不燃材のため耐火性に優れているうえに、他の屋根材よりも厚みがあるため、遮音性や断熱性も高いのが魅力です。古くから日本で使用されている日本瓦は日本の気候にマッチしており、高温多湿の日本で安心して使用できる屋根材です。

デメリットとしては、厚みがあるため住宅に負荷がかかりやすく、地震の揺れで瓦がずれることがあります。また近年では、新しい屋根材が登場していることもあり、日本瓦を施工できる職人が減少傾向にあるのも不安要素の1つとなっています。

セメント瓦

セメントと砂を使用したセメント瓦は、同じ形に成形することができるため、商品のばらつきが少なく、日本瓦より安価で施工できます。不燃材料であることから、耐火性にも優れていますし、断熱性も高いことが魅力です。

デメリットとしては、セメントを主成分としているため水分を含みやすく、カビや藻が発生しやすく塗装メンテナンスは必須となります。

トタン

亜鉛で鉄をメッキ加工した鋼板であるトタンは、日本に古くからある屋根材の1つです。

施工が簡単なことで工期も短く済むため、価格が抑えられることが魅力です。カラーの種類も豊富ですので、自分好みの色合いを選ぶことができます。日本瓦と比較しても軽量なので、耐震性に関しても高い効果を発揮してくれます。

デメリットは、サビやすいため劣化が起きやすい面があります。日本瓦はメンテナンスが基本的には必要ないですが、トタンの場合は耐用年数も短く、定期的にメンテナンスが必要です。

ガルバリウム鋼板

従来のトタン屋根のデメリットであった、サビを起きにくくさせたのがガルバリウム鋼板です。日本瓦よりも非常に軽量であることから、耐震性の面でも安心できるとカバー工法のリフォームで選ぶ人も増えています。またカラーバリエーションが豊富なところも近年選ばれることが多くなった理由の1つです。

デメリットとしては、断熱性は劣るため夏場の断熱対策が必要になることと、防音性も弱いことです。断熱性と防音性の両方を向上させようとすると、費用が多くかかってしまう場合があります。

銅板

銅板の屋根は少し特殊な建築に使われており、銅の素材を屋根に張り付けて使用します。寺や仏像といった古くて大きな建築によく使われている素材です。耐用年数が長くて塗装が不要という大きなメリットがある反面、高価で取り扱う業者も少ないデメリットがあります。

アスファルトシングル

アスファルトシングルはガラスの素材にアスファルトをしみ込ませてから表面に石粒を付着させて使用します。軽量ながらも耐震性に優れて錆に強く、デザイン性も豊かな屋根材です。一方、デメリットとして風で石粒が飛び落ちやすく、カビやコケが発生しやすい面がみられます。

屋根のリフォーム費用について

住宅の屋根をリフォームする際の代表的な工事には「塗り替え塗装」「カバー工法」

「葺き替え」の3種類があります。ここからは、工事ごとの特徴や費用に関して詳しく見ていきたいと思います。

塗り替え塗装

「塗り替え塗装」の時期は屋根の種類により異なりますが、普及率の高いスレート屋根の場合で、10年目安で行う必要があります。選ぶ塗料により塗装費用は変わりますが、人気のシリコン塗料の場合では、耐久年数は5~7年で1缶当たり15,000~40,000円ほどとなっており、1番安いアクリル塗料の場合は耐久年数3年未満で1缶当たり5,000~10,000ほどとなっています。費用面だけで塗料を選ぶと初期費用は抑えられますが、塗り替える頻度は上がるため結果的に支払う価格が高くなる場合があります。

また、雨漏りなどの劣化が酷く大きな補修が必要な場合は、塗り替え塗装が出来ない場合があります。

カバー工法(重ね葺き)

「カバー工法」とは、既存の屋根はそのままで、上から新しい屋根材を二重に設置する工事です。既存の屋根材を撤去せずに施工できるため、アスベスト建材を使用した屋根材の住宅にも適した工事となっています。

葺き替えよりも施工期間が短く済み費用も抑えられますが、屋根材が二重になることで住宅への負荷がかかりやすいデメリットもあります。

費用は、新しく使用する屋根材が瓦屋根の場合70~250万円、スレート屋根の場合70~200万円、ガルバリウム鋼板の場合80~210万円が一般的となっています。

葺き替え

「葺き替え」は既存の屋根材をすべて撤去して、新しい屋根材に張り替える工事です。

野地板や防水シートも取り換えることが一般的ですので、屋根の機能が新しくなり、住宅の寿命を延ばすことができます。住宅の外観も一新することができますし、既存の屋根材よりも軽量の屋根材を選ぶことで住宅への負荷も軽減することが期待できます。

しかし既存の屋根材を全撤去することで、廃材の処分費用がかかるため費用が高くなり、施工期間も長くなります。

葺き替え工事にかかる費用は、70~300万円ほどと他のリフォーム工事より高額となっています。

屋根材は慎重に選んで自身でDIYはやらない

屋根材は「安ければおすすめ」「高いから良い」というものではありません。日の当たり具合や風の強さなどといった自宅の立地条件でも変わります。また、ご自身がどこに重点を置くのかでも屋根材は異なり、コストパフォーマンスやデザイン性、メンテンナンス回数を考慮した耐用年数など、屋根材は慎重に選ぶようにしましょう。

また、コストを抑えるために屋根のリフォームやメンテナンスを自身でDIYを行うのは危険です。屋根に脚立だけで登ろうとする人もいるでしょうが、基本的に足場を組んで作業しなければなりません。

ご自身で屋根塗装をしたい場合も危険です。間違った塗装方法でクラックを見逃すことがあると、雨水を侵入させてしまい、かえって雨漏れがひどくなるケースがあります。

まとめ

近年では屋根材の種類が増え、それぞれに違った特徴を持っています。それぞれの屋根材のメリット、デメリットをしっかりと把握したうえで、初期費用やデザイン性、耐用年数、重視したい機能などを十分に考慮し選ぶことが大切です。

住宅の屋根リフォームをする際に、屋根材選びで迷う場合には、少しでもこの記事を参考にしていただけたら幸いです。

リフォーム前に知っておきたいカラーベストの特徴やメンテナンス費用についてご紹介

カラーベストとは屋根材の1種で、新築住宅からリフォームにまで幅広く使用できるもので、自宅屋根のリフォームを考えている人なら、1度は聞いたことがあるかもしれません。さまざまなデザイン性もさることながら、軽量で住宅への負担も軽減されるとあって、昨今では非常に多く使用されている屋根材です。今回はカラーベストの特徴から、リフォームする際の費用まで詳しく解説していきます。

カラーベストとは?

カラーベストはストレート屋根のひとつである「平板ストレート」というものです。セメントやケイ石を原料にしたものを繊維で補強して作られているのが特徴です。薄い板状に成形できるカラーベストはデザイン性も豊富で、さまざまなタイプの住宅にマッチすると、現在では1番多く使用されている屋根材となっています。また、カラーベストはコロニアル、ストレート瓦とも呼ばれています。

カラーベストは建材会社の商品から普及

昨今では、ストレート屋根と言えばカラーベストと浸透していますが、元々は建材メーカー「ケイミュー株式会社」が販売するストレート屋根材の製品名だったものです。ストレート屋根が多く普及していったことで、ストレート屋根=カラーベストというように浸透していきました。

健康被害を及ぼすアスベストについて

近年、健康被害の観点から問題視されているアスベストは、石綿とも呼ばれる繊維状をした、ケイ酸塩鉱石のことです。安価なうえに耐久性や断熱性、防音性まで優れていると1960年代の高度成長期から多く使用されてきました。2006年にアスベストは全面禁止されていますので、それ以降に建てられた住宅であれば、屋根材にアスベストは含まれておらず安心ですが、それ以前にストレート屋根で建築された住宅の場合は、アスベストが含まれている可能性があるため注意が必要です。

知っておきたいカラーベストのメリット・デメリット

カラーベストには色々なメリットがあり、近年では一番使われている屋根材となっていますが、デメリットも存在します。ここではカラーベストのメリットとデメリットを詳しく解説していきます。

カラーベストのメリット

カラーベストを使用する際のメリットをみていきましょう。

①さまざまなデザインや色の種類が豊富

カラーベストは種類が豊富なため、自分好みのデザインを選ぶことができます。

形状としては直線的なデザインやオシャレな波型のデザイン、表面は木目調、レンガ調、石材調などがあります。

カラーバリエーションは、赤色やオレンジ色といった暖かさを与えてくれる暖色系から、青色や黒色といった涼しげな寒色系まで取り揃えているので、和風洋風問わずにどんな住宅にも合わせられます。

またカラーベストの種類によっては、2~3色の違う色を組み合わせて使用することもできますので、デザイン性を重視したい人にもピッタリです。

② 他の屋根材に比べ価格が安い

カラーベストは、瓦屋根やガルバリウム鋼板のような金属屋根よりも安価な屋根材です。

材料費が安くコストパフォーマンスが高いため、カラーベストは工事費用を抑えたいと考えている人におすすめです。

③ 軽量で住宅にかかる負担の軽減できる

カラーベストは屋根瓦の半分ほどの重さと軽量で、建物全体への重量を軽減することができるため耐震性に優れており、地震大国の日本に非常にマッチした屋根材と言えます。

また屋根材が軽く扱いやすいことは作業するのにも最適で、カラーベストは施工してくれる業者さんの負担も軽減されるため、工期を短くすることにも繋がります。

カラーベストのデメリット

一方、カラーベストを使用すると起こるデメリットも解説していきます。

  1.  劣化しやすくメンテナンス必須

カラーベストの主成分であるセメントは防水性が低いため、防水機能を出すために表面を塗装して防水性を上げています。カラーベスト単体には防水機能がありませんので、塗装した部分が劣化してきたらその都度メンテナンスが必要となります。

防水機能が低くなったまま放置してしまうと、雨漏りの原因になってしまうほか、カビや藻が発生してしまい、見た目も悪くなってしまいます。一般的にはカラーベストのメンテナンスは10年ごととされています。

  1.  凍害に弱いため寒い地域には適さない

凍害とは気温差が激しいときに屋根材がひび割れてしまう現象で、カラーベストは凍害に弱いとされています。理由としては主成分のセメントは、水分を非常に含みやすく含んだ水分が気温差によって、溶けたり凍ったりする過程で膨張しひび割れてしまうのです。

凍害が起きにくいとされる商品も出ていますが、北海道や東北といった寒冷地での使用には注意が必要となります。

気になるカラーベストの耐用年数

カラーベストは屋根材の中でも軽量で価格も安く優れた屋根材ですが、耐用年数は他の屋根材と比べて短く、一般的な平均で20~30年となっています。カラーベストは耐用年数30年だから安心という意味ではなく、定期的にメンテナンスを行っていることを前提とした耐用年数です。

カラーベストを扱っているメーカーも10年に1度は屋根材のメンテナンスを実施するように推奨していますので、目に見えた劣化がなくとも10年過ぎたら塗装や部分舗装は行うようにしましょう。また、目安となる耐用年数を超えてきたら、屋根の葺き替えが必要となります。

カラーベストはリフォームに使える?

現在お住まいの住宅の屋根材をカラーベストにリフォームすることは可能ですが、アスベスト全面禁止になった2006年以前に建築されたストレート屋根の住宅の場合は、アスベスト対策が必要になる場合もあります。

アスベストは通常の状態なら飛散しませんが、リフォームに伴う解体工事中に飛散する可能性があるため、アスベスト対策として「カバー工法」がお勧めです。

カラーベストの施工方法

カラーベストを使用した施工方法は塗装工事、葺き替え工事、重ね葺き工事があります。

ご自宅の屋根の劣化状況に応じて工事の種類がかわりますので、専門業者に建物調査をきちんとしてもらい、どのタイプの工事が適用できるかを確認しながら進めるようにしましょう。

カラーベストの施工タイプの各費用

カラーベストの施工タイプ別の費用をみていきます。

・塗装工事

カラーベストの塗装工事では、既存の屋根を洗浄し、ひび割れた箇所があれば部分的に補装していきます。塗装に使用する塗料には紫外線による劣化や、雨によるカビや藻の発生を防ぐ効果がありますので、塗装して保護することが大切です。費用としては塗料のグレードにより変わってきますが、人気のシリコン塗料で、1㎡あたり1800円~となっています。

・葺き替え工事

葺き替え工事は耐用年数が30年を超える住宅で行われる工事です。古くなった屋根材をすべて取り外すため、中の下地や防水シートの確認もでき、必要があれば交換することも可能ですので、住宅を長持ちさせることができます。すべての屋根を撤去して新しい屋根材を取り付けるため、工期期間は長くなります。気になる費用ですが30坪の住宅の場合、70~200万円です。下地の交換が必要な場合や、選ぶカラーベストの種類によって価格の変動があるため、価格の相場は広くなっています。

・重ね葺き替え工事

重ね葺き替え工事はカラー工法とも呼ばれており、古い屋根材の上に新しいカラーベストを取り付ける工事です。2006年以前に建てたストレート住宅の場合はアスベストの心配があるため、この施工方法が有効ではありますが、屋根が二重になる分、重量が上がり住宅に負担がかかる場合があります。

また屋根の下地が劣化している場合は施工できませんし、下地が傷みかかっているのに重ね葺き替えしてしまうと次の工事の際に、屋根材を撤去する費用が2倍になりますので、重ね葺き替えが適しているかどうかを、専門業者に見極めてもらうことが大切です。

施工前に知っておきたい業者選び

いくらカラーベストが他の屋根材に比べて安価だとはいっても、屋根のリフォームは決して安い費用ではありませんので、後悔しないためにも業者選びは慎重に行ってください。

まず大切なのは、1社だけで決めるのではなく相見積もりを取ることです。

同じ内容の工事なのに極端に高額な金額を提示された場合でも、複数社に見積もりを出すことで、比較することができるためです。また、見積書が内容別に細かく記入されているかも確認できるため、相見積もりはとても大事なポイントとなります。

次に、施工実績が豊富かどうかを確認しましょう。屋根工事の実績が少ない施工業者を選んでしまうと、適正な診断をしてもらえず、見積金額も不明瞭になりかねません。ホームページで過去の施工実績を提示している業者ですと腕に自信があり、塗装経験も豊富なことが多いですので、そのあたりも確認してみてください。

信頼できる業者を選ぶことは非常に難しいですが、いくつかのポイントを押さえておくことで、悪徳な業者に引っかかるリスクも軽減されますので覚えておきましょう。

まとめ

今回はカラーベストについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?カラーベストは安価で施工しやすい屋根材ですが、デメリットも存在します。

コストパフォーマンスや耐久性、デザイン性といったご自身が何を重視するかでカラーベストの種類を選ぶポイントは変わってきますので、最適なカラーベストを選べるように、事前にしっかり特徴を押さえ、後悔しないリフォームを実現してください。

スレート屋根の特徴からメンテの時期まで、知らなかった基礎知識を徹底解説します!

住宅の屋根材といえば、瓦屋根や金属屋根、スレート屋根がありますが、国内で最も流通しているのはスレート屋根材です。人気の屋根材ですので、多くの住宅で使用されていますが、スレート屋根の劣化を放置してしまうと雨漏りや浸水が起こり、屋根材の寿命を縮めてしまいます。ここでは、スレート屋根の特徴やメンテナンスのタイミングなど、知っているようで知らなかった基礎知識を解説していきます。

スレート屋根とは?

スレート屋根は、主成分がセメントの素材を薄い平状の形に成形した屋根材です。カラーベストとも呼ばれることもありますが、カラーベストはケイミュー株式会社が出しているスレート屋根の製品名になります。

スレート屋根が国内に広く普及されたことによって、スレート屋根=カラーベストというように知れ渡っていきました。スレート屋根には人工タイプと天然タイプがあり、人工タイプのなかにはさらにいくつかの種類があります。

スレート屋根の構造

スレート屋根は主成分がセメントですので表面に塗膜が必要となります。厚さは5ミリ程度と非常に薄いため、他の屋根材よりも軽量です。粘土瓦の半分ほどしか重さがないため住宅にかかる負担も少なく耐震性に優れた屋根材です。

スレート屋根材は価格が安価なうえに、デザイン性が高くカラーバリエーションも豊富なため、近年ニーズが高まり人気となっています。スレート屋根材がここまで全国的に普及した背景には、阪神淡路大震災での住宅の倒壊が多かったことがあり、軽量で耐震性の高い屋根材を製品化するという動きに繋がり誕生したといわれています。

スレート屋根は大きく分けて2分類

スレート屋根は「天然スレート」と「人工スレート」に分類されます。「人工スレート」は化粧スレートとも呼ばれ、平板スレート、厚型スレート、波型スレートの3種類に分けられます。

「天然スレート」は自然の岩を薄平に切り取って使用するので劣化は少ないですが、「人工スレート」よりも高級品となるため、安価な「人工スレート」のほうが、一般的には広く流通しているのが特徴的です。

ここからは各スレートの特徴について説明していきます。

・平板スレート 

セメントと繊維素材を混ぜ合わせたものを、薄く平らに成形した屋根材です。厚さは5ミリほどしかなく、現在国内で使用されているスレート屋根材の中で、1番の普及率と言われています。

平板スレートのほかに、化粧スレート、カラーベストなど、地域や人によって呼ぶ名前が変わりますが、商品としては同一のものとなります。デザインやカラーバリエーションが豊富で選ばれやすく、人気となっています。

・厚形スレート

平板スレートに厚みを持たせたのが厚型スレートで、瓦の形に成形し厚みを持たせた屋根材となっています。セメント瓦とも呼ばれる本商品は、瓦の素材よりも安価で作れるということで、一時期は非常に普及しましたが、瓦ほどの耐震力がなく、平板スレートよりも高額なことから、最近では使用されなくなってきました。

・波形スレート

文字通り波型の形状をした化粧スレートの1種で、大判サイズの屋根材となっています。屋根材の下に野地板が必要でないことから、住宅用ではなく体育館や倉庫、工場といった大型建造物で使用されています。

・石綿スレート

石綿スレートは、かつて住宅用の平板スレートや、大型建造物用の波型スレートに使用されてきました。しかしアスベストを吸い込むと健康被害が起きる恐れがあるとして、2006年にアスベストの使用が全面禁止になったことで、生産されなくなりました。2006年以降に建てられた住宅は大丈夫ですが、それ以前に建築された住宅の場合、アスベスト入りの屋根材が使用されている可能性があります。

そこで屋根材の劣化が見られた場合、自分でDIYするのではなく、専門業者に相談するようにしてください。

スレート屋根のメリット・デメリット

スレート屋根のメリットとデメリットをみていきましょう。

スレート屋根のメリット

スレート屋根のメリットとして1番に挙げられることは、価格が安いことです。工場で均一に大量生産できることで安価に手に入るため、初期費用が抑えられます。また全国的に普及率が高く、施工技術にも差が出ないため、施工不良や業者選びに悩む心配も少なくなります。

スレート屋根は厚さが薄いため重量が軽く、住宅への負担がかかりにくいことで、耐震性にも優れていることもメリットの1つと言えます。

スレート屋根のデメリット

スレート屋根のデメリットとしては、厚みが薄い分、衝撃には弱く割れやすい面があります。瓦など他の屋根材は平均で30年の耐用年数があるのに比べ、スレート屋根は15~25年と耐用年数が短くなっています。そのため、初期費用は安価でもメンテナンスや補修に費用が多くかかってしまう場合がありますので、トータルコストを重視する人にとっては注意が必要です。

また、スレート屋根は防水性が低いため、カビや藻が発生しやすい面もデメリットといえます。

スレート屋根の耐用年数は?

平板スレートの平均的な耐用年数は、15~30年、厚型スレートでは25~40年といわれています。しかし、この耐用年数は定期的なメンテナンスを行った場合であり、ひび割れや塗装の剥げなどの劣化を放置してしまえば、耐用年数も短くなってしまいますので、注意が必要となります。

きっちりとメンテナンスができていると、住宅の寿命も伸びていくものです。

メンテナンスが必要になる症状とは?

スレート屋根は安価で扱いやすい反面、10年に1度のメンテナンスが必要となります。屋根材は普段からこまめに目視できない場所ですので、症状に気づきにくいものです。まだ大丈夫だろうと思っていても劣化が進行している場合もありますから、劣化が進んでいない段階でメンテナンスを行うことが重要となります。

スレート屋根のひび割れや表面のゆがみ

長年の雨風により塗膜が剥がれてしまうことで、スレートが水分を吸ってしまい、屋根材が浮いたり反ってしまったり、ひび割れが起きてしまう場合があります。このような場合は、

屋根材の中に雨水が侵入している恐れがあるため補修が必要です。

部分的であれば部分補修で済みますが、雨水の侵入による雨漏りやシロアリの発生等、二次被害が起きてしまう場合がありますので、そのような心配があるときは、葺き替えやカバー工法をおすすめします。

塗装が剥げることによる色あせ

雨水や紫外線により塗装が剥げてしまうことで、色あせが起きたり、表面にカビや藻が発生してしまい見た目が悪くなってしまうことがあります。屋根材の反りやひび割れがおきておらず、カビや藻の発生のみでしたら基本的には塗装のみで大丈夫です。

スレート屋根のメンテナンス費用

初期費用が安いといっても定期的なメンテナンスにはいったいいくら必要なのか不安な人も多いと思います。ここからは、カバー工法、葺き替え、塗装の一般的なメンテナンス費用の相場をご紹介します。

カバー工法」や「葺き替え」といった補修や修理の場合

「カバー工法」は既存の屋根材はそのまま残し、上から新しい屋根材を覆いかぶせる工法です。既存の屋根材は残したままなので断熱性や防音性が上がりますが、屋根材が2重になることで重さが増し、住宅への負担が高くなってしまうデメリットもあります。費用の相場は50万円ほどとなっています。

「葺き替え」はひび割れなどの劣化が進行してしまい、屋根材の中の防水シートの交換が必要になる場合に行う工法です。古い屋根材をすべて撤去して、防水シートの張替えなどが必要となりますので、カバー工法よりも費用は高くなり、100万円が相場となっています。

既存の屋根はそのままで塗装のみ行う場合

スレート屋根の塗膜が色褪せしてきたら、チョーキング現象が見られ始めたら塗装を行いましょう。塗装する塗料によって価格は変わってきますが、25万円ほどと費用が安く済むうえに、他の施工方法より工期が短く済むメリットがあります。

まとめ

スレート屋根材について説明してきましたがいかがでしたか?スレート屋根はデザイン性があるうえに耐震性も兼ねそろえていることから、国内での多く使用されている人気の屋根材です。

初期費用も安価なため費用を少しでも抑えたい人には適している反面、定期的なメンテナンスが必要となるデメリットも存在します。スレート屋根材はメリット、デメリットを正しく理解し、適切なメンテナンスを行うことで、十分に長持ちしてくれる優秀な屋根材の1つです。スレート屋根は定期的なメンテナンスを怠らないというポイントをしっかり抑えておくようにしましょう。

瓦屋根の種類や特徴とは?マイホームを建てる前やリフォーム前に知っておきたいことを徹底解説!

一生に一度の大きな買い物であるマイホーム建築ですが、たくさんの素材や形状がある瓦屋根の違いが今一つよく分からず、どうしようかと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。また、現在瓦屋根に住んでいて、リフォーム時期が気になる人もいるでしょう。ここでは瓦屋根の種類や特徴の違いに加え、瓦別のメリット・デメリット、リフォーム時期まで詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

瓦屋根とは

瓦屋根とは古くから日本で使用されている歴史のある屋根素材です。歴史の教科書やテレビドラマ、映画、漫画などにもよく使われ、日本家屋といえば瓦屋根というイメージは令和の現在まで続いています。

また、粘土瓦は1000℃~1300℃という高温で焼かれるので耐火性に非常に優れています。自然災害の多い日本では、瓦が落ちてくるのが心配と思われるかもしれませんが、近年では震度が大きい地震であっても崩れない防炎瓦という施工方法が指定されているため安心です。

屋根瓦の特徴

日本の粘土を使用して作られた日本瓦は高温多湿な日本にもピッタリとマッチした機能を兼ねそろえています。お寺や神社には古くから瓦が使われており、日本の建物の象徴でもあります。初詣や参拝などの寺社巡りをする人や遠足などでも訪れた人が多く、むしろ屋根瓦を見たことがないという日本人はほとんどいないでしょう。それだけ生活の一部として目にしているものです。

また、瓦には日本で作られている日本瓦と、海外の建物で持ち入れられている洋瓦があります。日本瓦は趣のある色合いが主流ですが、洋瓦はカラフルな色合いの商品が多いのが特徴です。外国人の中にも日本独特の瓦を好む人は多いですが、一風オシャレで洋風なデザインの瓦も愛用されています。

近年では洋瓦も日本で製造されており、マイホーム以外のオシャレな建造物にも使用されるようになりました。ご自宅の日本瓦をカラーバリエーションの豊富な洋瓦にリフォームする人も増えてきており、屋根瓦は人気のアイテムとなっています。

瓦屋根の種類は素材別と形状別に分けられる

昔の瓦と言えば、粘土を焼いたものしかなかったのですが、最近ではさまざまな素材を使用して作られるようになりました。瓦は素材や製造方法によるものと、形状や使用する用途によるもので分類されています。

瓦屋根は日本家屋の顔といっても過言ではありません。その種類だけで歴史ある建物だと実感できますし、遠くから見ても圧倒的な重厚感の雰囲気を醸し出しています。

屋根瓦の種類ごとのメリット・デメリット

屋根瓦に使用されている素材はいくつかあり、各素材によってメリット・デメリットが存在します。瓦選びを失敗しないためにも、それぞれの性質を知り比較することで、ご自身の住まいに合った瓦を選ぶことができるでしょう。

粘土瓦

粘土を原料にして作られた粘土瓦は、日本では1番ポピュラーな瓦と言えます。時代劇にも登場するお馴染みの瓦です。粘土瓦は粘土をそれぞれの形に成形し、1000℃~1300℃ほどの高温で焼きあげるためとても頑丈で、耐久性や遮音性にも優れ、基本的には塗装のメンテナンスも必要ありません。昔から日本で使われており、日本の風土ともいえる高温多湿にも適していますが、重量が重いため建物全体に負荷がかかりやすく、他の瓦屋根に比べ耐震性は劣ります。

また粘土瓦には、粘土を成形して素焼きにする「無釉薬瓦」と、成形した粘土に釉薬をかけて焼き上げる「釉薬瓦」があります。釉薬瓦は釉薬で表面をガラス質にコーティングしているので光沢があり、カラーバリエーションも豊富なことから陶器瓦とも呼ばれています。

陶器瓦は耐用年数も長く、50年以上にも及ぶ耐久性を誇り、長年日本を支えてきた屋根瓦として今後も君臨していくでしょう。

セメント瓦・コンクリート瓦

セメントと砂を原料にして作られたセメント瓦は、コンクリート瓦とも呼ばれています。粘土瓦と見た目や性質は似ていますが、セメント瓦の方が粘土瓦よりも形が揃えっているため、施工のしやすさがあります。セメント瓦は粘土瓦より安く仕上げることができるため、一昔前には需要があったのですが、粘土瓦よりも耐久性が低いこともあり、最近では製造されなくなってきています。また苔などの発生も起きやすく塗装メンテナンスが欠かせないことも欠点の1つとなっています。

最近では軽量セメント瓦も登場しており、こちらはセメント特有の趣やデザインはそのままに耐震性を向上させたものです。金属よりも軽くて揺れ幅を抑える効果が見込め、錆びにくいという特徴も兼ね揃えています。また、防火・耐風・防水といった観点から耐候性にも優れ、雨音も気にしない防音性もあります。それだけに軽量セメント瓦は様々な点から、需要も高まってきています。

プラスチック瓦

プラスチック瓦は、繊維強化プラスチックなどの樹脂系の素材を瓦型に成形した屋根材となっています。従来の粘土瓦よりも重量が大幅に軽量化されたことで、住宅の屋根への負担が軽減されます。また、軽量化により地震などの災害に対しても耐震性も高くなりましたので、地震大国である日本においても安心の製品といえます。

ただし素材が繊維強化プラスチックのような樹脂系ですので、メンテナンスの頻度としてはやや高くなる傾向にあります。

ガラス瓦

ガラス瓦は、透明なガラス素材を瓦型にして使用するものです。ガラス瓦は粘土瓦やセメント瓦のように、住宅の屋根全体に使用するというわけではなく、天窓の代わりのように部分的に使用するのが一般的となっています。

日光を直接室内に送り込むので、耐熱性に優れており、室内にいながら自然な陽の光を感じられます。

瓦屋根のメンテナンスやリフォーム時期

気になる瓦の耐用年数ですが、種類によりそれぞれ違いがあります。粘土瓦の耐用年数は、50~100年といわれています。粘土瓦の中にも種類があり、釉薬を使用した釉薬瓦はガラス質でコーティングされていることもあり、60~100年で他の瓦と比べても高耐久であることが分かります。メンテナンスが不要な粘土瓦ですが、棟瓦を支える漆喰の補修は随時必要となるでしょう。

セメント瓦の耐用年数は、20~30年といわれています。セメント瓦は粘土瓦より安価で入手できる反面、耐久性は怠りますので耐用年数も短くなっています。また塗装をして使用されるため、変色などがおきたらメンテナンスが必要となるでしょう。

プラスチック瓦の耐用年数は、20~30年といわれています。素材がプラスチックのためメンテナンスも高くなる傾向にあり、ヒビや欠けが見つかれば葺き替えが必要になる場合もあります。

これらの耐用年数はメンテナンスや土地や気候変動によって変わってきます。局地的なゲリラ豪雨が続いてしまった場合や台風が連続して訪れた地域、例年以上に豪雪の影響がでてしまった場合など、従来の風土と異なる気候になった場合には耐用年数も変化が出るといえます。

瓦屋根の施工方法

瓦屋根をリフォームするには主に2つの施工方法があります。

・葺き直し

1つ目は既存の瓦を再利用する「葺き直し」で、下地の板の劣化部分をメンテナンスし、ルーフィング(防水シート)を交換するだけで、既存の瓦は再利用する方法です。

全取り換えするよりも施工期間が短くなりますし、コストも削減できます。ただし古い瓦をそのまま使用するため、デザイン性で物足りなさを感じることがあります。また、築年数の古い瓦ですと、瓦自体の取り扱いがなく葺き直しできない場合もあるので注意が必要です。

・葺き替え

2つ目は下地の板を丸ごとまとめて交換する「葺き替え」で、屋根全体を補修して、屋根の劣化やゆがみが起きている場合に持ち入れられる方法です。葺き替えすれば、屋根の劣化は回復しますので、家の耐用年数を長持ちする効果も期待できます。

また瓦自体を新しくすることで機能性もあがりますから、耐震性も向上され安心感が違います。ただし屋根丸ごと葺き替えるので、施工期間は大幅に長くなり、コストも上がってしまうデメリットもあるでしょう。

気になるリフォーム費用は施工業者次第

気になるリフォーム費用は、使用する屋根材や住宅の形状によって異なりますが、葺き替え工事の平均相場は、60~250万円となっています。しかしあくまでも目安ですあり、施工業者によって違いがあることは把握しておきましょう。

リフォームの知識に疎い住人を相手取り、安い材料費で高額な費用を請求する悪徳業者も懸念されます。騙されないためにも施工業者はしっかりと選択しないといけません。

瓦屋根リフォームに実績のある専門業者を選ぶポイント

さまざまな種類のある瓦を自分だけで決めるのは簡単なことではありません。施工経験が豊富な専門業者に依頼することが最大のポイントとなります。

業者に依頼するときは1社だけで見積もりを出すのではなく、相見積もりは必ずするようにしましょう。屋根の状態を確認するのに短時間で終了するような業者は信頼できません。そこで複数の業者に現地調査を依頼すれば、入念にチェックしてくれる業者かわかります。

また、見積書に高額な費用を請求されたとしても、複数社の見積書があれば比較ができ安心です。

日本の文化の象徴ともいえる瓦屋根

瓦屋根は日本家屋に多く使われています。中でも歴史ある建築物には瓦屋根が使用されているのが特徴的です。古くから都として栄えてきた京都や奈良には由緒ある寺社がたくさんあり、屋根瓦が象徴的といえます。また、日本の象徴ともいえるのがお城です。姫路城や大阪城、熊本城など日本には数々の名城がまだまだ残されており、瓦屋根を堪能することができます。

日本の文化の象徴ともいえるのが瓦屋根であり、まだまだ需要は続くことは間違いありません。

まとめ

知っているようで知らなかった瓦について、解説してきましたがいかがでしたでしょうか?屋根は住宅の中で、とても大切な役割を果たしてくれている場所です。最新の機能を果たした瓦なら耐震性も上がるうえに、外観も一新できます。屋根工事は決して安いものではありませんので、後悔しないためにも瓦屋根の特徴を理解し、ポイントを抑えることで快適なマイホーム生活を実現してみてください。

雨漏りの原因と兆候とは? 知っておくと便利な予防法を紹介

住居は年数を重ねていくと、段々各場所が経年劣化していきいろいろなトラブルを引き起こします。特に屋根や外壁が劣化してくると、雨漏りを引き起こすことがあるため注意しておく必要があります。

雨漏りが生じてしまう家は柱や天井などが劣化して腐食し、大きなトラブルになることが考えられます。そのため、雨漏りの原因と兆候、また予防法を知っておくことは大事ですのでそれぞれ紹介していきます。

雨漏りの原因とは?

雨漏りの原因はさまざまなことが考えられるため、ポイントを確認しておくことが大事です。

  • 屋根材の劣化と棟板金や破風板の破損

屋根には棟板金や破風板が備わっていますが、折り目や端の部分は劣化してくると浮きが起こり、釘がゆるんでそこから雨水が入り込んでしまう恐れがあります。おおよそ15年くらい経つと、棟板金や破風板は劣化が進んでしまうものです。

屋根材も経年劣化によってヒビが入って欠けることもあるので注意しなければなりません。割れ目ができると、雨が降ったときに雨水が内部に侵入して雨漏りが発生しますが、スレートや瓦の場合は脱落などによって怪我をする可能性もあるため危険です。天井が雨漏りしているなら屋根を疑うようにしましょう。

  • 窓サッシや換気扇、ドアの劣化

家の窓サッシや換気扇、ドアの劣化によって雨漏りが発生することもあります。本来、窓サッシや換気扇、ドアは外壁との境にコーキングをして隙間ができないようにしていますが、年数と共にコーキングも劣化してしまい、ヒビや裂け目が生じて雨水の侵入を許してしまいがちです。窓サッシや換気扇、ドアから水が内部に侵入しているようなら、コーキングが劣化して隙間ができている可能性が高いです。

また、天窓を設置しているならガラスパッキンの劣化によって雨漏りすることもあります。階段付近に水のシミを見つけた場合、天窓から雨漏りしている可能性が高いので、天窓のガラスパッキンを修理するようにしましょう。

  • ベランダの防水層の劣化

ベランダも防水層の劣化によって雨漏りすることがあります。ベランダは外部に設置されており、風の影響を強く受ける場所です。そのため、ベランダは防水工事によって防水層を作り、雨水がベランダを通して家の内部に侵入しないように設計されています。

しかし、防水層も経年劣化によって防水効果が弱まり、家の内部に染み込みやすくなります。1階の天井が雨漏りしているようであれば、ベランダの防水層が原因である可能性が高いです。

  • 外壁材のひび割れ

外壁材も経年劣化によって耐性が弱まってきます。外壁の材質にもよりますが、モルタルを使用している場合、ヒビが5mm以上入っているなら雨が降ったときに雨水が侵入してきます。窯業系サイディングを使用し、コーキングが劣化して剥がれ、雨漏りとなる可能性もあります。

屋内の壁に水のシミができているようなら、外壁のヒビが原因となっている可能性が高いです。特に窓の周辺にヒビが入ることが多いため、外壁に5mm以上のヒビが入っていないか確認してみてください。

  • 雨戸の戸袋が浸水

古い家であれば雨戸を収納するために戸袋が設置されているでしょう。雨戸の戸袋表面は雨風の影響を受けるため防水処理されていますが、裏側は処理していないことがあります。

そのため、雨戸の戸袋が長時間の雨による影響を受けた場合、内部に雨水が侵入している可能性が高くなりがちです。1階の天井に雨水によるシミができているなら、戸袋に水が溜っていないか確認するようにしましょう。

  • ベランダの排水溝の詰まり

ベランダの排水溝の詰まりによって、雨漏りになってしまうこともあります。ベランダは水が貯まらないように排水溝が設置されていますが、落ち葉やゴミが貯まってしまうと水が流れなくなり、雨漏りの原因となります。

天井などが水で黒染むならベランダの排水溝を確認することが大切です。排水溝のゴミや落ち葉を掃除して水の流れを確認し、その後も定期的に清掃するように心がけておきましょう。

建築士

雨漏りが起きる兆候は主に2つ

雨漏りを事前に察知したいと思っている人も少なくありません。雨漏りの兆候が分かれば未然に防げることが可能となります。雨漏りの兆候には以下の2つの点があります。

  • シロアリが発生する

雨漏りしている1つ目の兆候として、シロアリの発生が挙げられます。住宅はシロアリの発生を防ぐために薬剤を使用して対策を行っていますが、雨漏りによって水を含むと、効果が薄れてシロアリが発生しやすくなります。

特に、シロアリは水を含んだ木材を好みますから、雨漏りによってシロアリが建物に大量発生することも考えられるでしょう。家の外壁などでシロアリを発見した場合、雨漏りが原因として考えられます。

また、家の内部でシロアリが発見されたなら、雨漏りでかなり腐食されている可能性があります。業者に依頼して雨漏り対策とシロアリの駆除をしてもらう必要があるでしょう。

  • カビの発生が多くなる

雨漏りが起きると家の内部に雨が侵入してくるため、湿気が多くなります。湿気が多くなると室温が高くなりますからカビが発生しやすくなります。

特に、雨漏りしている場所は常時湿度が高くなっているため、よりカビが多く発生しています。水のシミや黒ずみが見つからなくても、部屋がカビ臭くなっているなら家の内部が雨漏りしている可能性もあります。カビ臭さを感じる部屋は業者に依頼して検査してもらうのがいいでしょう。

雨漏りを防ぐ予防法とは?

雨漏りが発生すると家の劣化も大きく進行して、住んでいる人の健康被害が生じることも考えられます。そのため、雨漏りはできるだけ予防しなければなりません。

  • 定期的にメンテナンスを行う

雨漏りは定期的にメンテナンスをして家の状況を確認することが大事です。経年劣化はもちろん、雨風によって家は耐性が弱くなり、外壁などにヒビが入る恐れもあります。少しでもヒビが入ってしまうと修理する必要がありますが、早く行動すれば他の場所へ雨水が侵食することは防げ、経費も余分にかかりません。

家を建ててから10年ほど経過すると、外壁や屋根などは劣化が進んでいきます。建築年数を計算して業者にメンテナンスしてもらうのがおすすめです。大きく劣化する前にメンテナンスを実施すれば、雨漏りを予防することにつながります。

  • 耐性の強い材質を使用する

メンテナンスで修理する場合、その機会に耐性の強い材質を使用してもらうのがおすすめです。耐性のある材質なら雨風にも強いので、台風や大雨でも雨漏りする心配はありません。また、家の強度も高くなるため、今後のメンテナンスによる費用も抑えることができます。

屋根は危険なので業者に任せたほうがよい

天井の雨漏りになると、屋根に登って調べようとする人もいるでしょう。雨漏りの修繕にはある程度の知識と経験が必要になります。屋根に登るのはどんなに慣れている人でも危険が付きものです。転落の恐れがありますので専門の業者に任せたほうが安心といえます。

まとめ

雨漏りにはさまざまな原因があるため、定期的に家の中を注意しておくことが大事です。定期的にメンテナンスをして耐性の強い材質を使えば雨漏りを未然に防ぐことが可能となっていきます。

建築士

破風板を塗装する時の注意点や色選びのポイントについて

破風板(はふいた)とは屋根の側面を覆う板で、正面から見ると全体が三角形のような形をしています。建物を雨風から守っており、機能を維持するためには定期的に塗装する必要があります。

しかし破風板の塗装と聞いても、

「破風板を塗装する際の注意点って何?」
「自分の家の破風板に合った塗装って?」

という疑問を抱く方も多いかと思います。

今回の記事では破風板を塗装する際にどの家にも共通する注意点から、破風板の素材ごとの特徴まで紹介します。

破風板のメンテナンスを検討している方はもちろん、必要性について知りたい方もぜひ最後までご覧くださいね。

破風板の塗装に関する注意点

破風板の塗装に関する注意点を4つ紹介します。

  1. 業者へ依頼する
  2. 破風板の色は基本的に屋根と合わせる
  3. 5〜10年に1度はメンテナンスする
  4. 相見積もりをとる

破風板の塗装を失敗しないための知識をまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1. 業者へ依頼する

破風板の塗装が必要になったら必ず業者へ依頼しましょう。「ペンキさえ買ってくれば自分でもできそう」と思うかもしれませんが、破風板は素人が塗装するには難易度の高い場所で、作業では安定した足場を組む必要があります。万が一不十分な足場の上で作業した場合には、事故につながる恐れもあるのです。

破風板は屋根の横や下から入る雨風をしのぐ役割を果たしているため、完璧に塗装できていない場合は、屋根や建物の劣化を引き起こす危険性があります。屋根裏に雨風があたることを防ぎ、かつ安全に塗装するためには、DIYではなく知識と技術を保有する業者へ依頼しましょう。

2. 破風板の色は基本的に屋根と合わせる

破風板を塗装する際は、屋根の色に合わせるようにしましょう。色味に統一感が出て、全体的にすっきりとした印象になります。色選びで悩んでいる方はぜひ屋根と同じ色を選んでみてください。

一方で、あえて屋根や外壁とは異なる色でアクセントをつけるという方法もあるので、個性的な外観にしたい方は参考にしてくださいね。

屋根と同様に、破風板は雨風や土ぼこりを浴びるため汚れが付きやすいため、紺色や深い緑色などの濃い色がおすすめです。白やパステルカラーといった明るい色は立体感や明るさを出しますが、汚れが目立つため、より短い期間での塗り直しが必要になります。

破風板の塗装で色を選択する場合には、おしゃれさよりも汚れにくさを意識して、屋根と同じ濃いめの色がおすすめです。

建築士

3. 5〜10年に1度はメンテナンスする

破風板は5〜10年に1度は業者にみてもらい、十分な防水性が保たれているかをチェックしましょう。万が一剥がれてきていた場合は、水が染み込んで破風板自体が痛んでしまい、より大規模な工事が必要になる恐れがあります。

もし5〜10年以内であっても以下のような状態であれば業者へ一度見てもらうようにしてください。

  • 塗装が剥げている
  • 塗装の色があせている
  • 破風板が割れている
  • 破風板の形が崩れている

上記の4つの状態を確認した場合には、早急に業者へみてもらってください。塗料の種類によって耐用年数が多少前後するため、正確なメンテナンス時期を知りたい場合は、塗装してもらった際に業者へ確認しておくのもおすすめです。

4. 相見積もりをとる

破風板のメンテナンスをする際には、必ず相見積もりをとるようにしましょう。複数の業者を検討することで費用の相場が分かり、誠実な対応をしている業者を選別できます。

費用を比較する場合には、安さよりも適正価格かを重視してください。高すぎると悪徳業者の恐れがありますが、安すぎる場合も手抜き工事をしようとしている可能性が高いです。

もし業者から「すぐに契約するなら、費用を安くしておきます」という勧誘を受けた場合は、慎重に対応してください。「他の業者の見積書が届いてから検討してお返事します」とお答えし、その場で契約しないように気をつけましょうね。

建築士

破風板の素材ごとの注意点

破風板には主に3つの素材が使われています。

  • 木材
  • 金属
  • 窯業(ようぎょう)

それぞれの素材に合った塗料を選ばなければ、不具合を引き起こす原因になります。業者へ依頼する前に知識を身につけておくことで、見積書の内容をより深く理解できるようになります。

あなたの家にあった塗装を一緒に確認しておきましょう。

木材の破風板

少し前まではよく使われていたため、今も木材の破風板が残っている家は少なくありません。ただ、新築の家では他の素材が採用されているため、最近ではほとんど使われなくなりました。

木材の破風板は空気中の水分を吸収して形が変わるため、他の素材と比較すると塗装が剥がれやすいです。修理を頼む時は、伸縮を妨げずかつ浸透しやすい塗料が存在するため、業者へ相談しましょう。

また、木材の破風板は他の素材よりも耐久性が低いため、5年を目安に塗料を塗り直して保護するようにしましょうね。

金属の破風板

金属の破風板は、鉄にガルバリウム合金のメッキが塗られているものが一般的です。防水性や耐震性が高くて丈夫で、近年になり活用が広がっています。必ず錆止めを下塗りした後に、鉄材と相性の良い塗料を塗っていきます。

ガルバリウム合金の耐久性は約25年といわれていますが、耐用年数が経過する前にも定期的にメンテナンスしましょう。錆びて穴が空き、中の鉄までも錆びてしまうと早めに修繕しなければならず、結果的にコストがかかってしまいます。10年前後を目安にメンテナンスして機能を維持させるようにしましょう。

塗料は黒や紺色などがベーシックですが、青や緑など豊富な色を展開しているメーカーもあります。自分の希望する色を扱っているかを業者選びの参考にするのも良いでしょう。

窯業の破風板

近年で最も使用されている素材です。これから新築したり破風板を取り替えたりする場合に第一候補となることが多いです。陶磁器やセラミック、セメントなどの複合材を窯で高熱処理することから「窯業」と呼ばれます。

窯業系の破風板は耐久性や耐火性に優れています。一方で、セメントが使われている場合には吸収率が良いため、水捌けの良い塗料を選択しましょう。剥がれてくると機能面の劣化はもちろんですが外観も損なうため、早めの塗り直しをおすすめします。

建築士

破風板の塗装の注意点を守って大切な建物を守りましょう!

今回の記事では、破風板の塗装の注意点や素材ごとの特徴などをお伝えしました。

破風板は屋根や建物を雨風から守る役割を果たしていますが、あまり知られていないため、ついつい見過ごされてしまいがちです。状況を頻繁に確認する必要はありませんが、たまには劣化していないか目を配りましょう。

建築士