外壁塗装

フッ素塗料を使う前に知っておきたいメリット・デメリットを詳しく解説!

ご自宅の外壁リフォームを計画する際に、どのような塗料を使用したら良いか悩む人も多いのではないでしょうか。塗料の種類は、アクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料の4種類があり、フッ素塗料は4種類の中でもグレードが一番高い塗料です。

コスト面を重視したい人や、初期費用は高くても耐久年数を長くしたい人など、それぞれに重視したい事、不安や悩みがあると思います。今回は外壁塗装に使用する塗料の中で、高耐久塗料と位置づけられているフッ素塗料について、さまざまな角度から詳しく解説していきます。

フッ素塗料とは

フッ素塗料とは、外壁や屋根などの塗料としては耐久性がとても高く、高級塗料として有名です。フッ素塗料は蛍石というフッ化カルシウムが主成分の鉱石を原料としています。蛍石は中国やメキシコで主に生産されており、美しい七色の外観でフローライトとして人気の天然石です。

フッ素塗料はフッ素樹脂を配合しているためとても高価な塗料ですが、優れた耐久性があるので一般住宅だけでなく、高層ビルなど大型建造物にも使用されています。またフッ素塗料に配合されているフッ素樹脂塗料は、住宅や建造物以外にも航空機や半導体、身近なものでは炊飯器、フライパン、アイロンなどの家庭用品にまで幅広く使用されています。

フッ素塗料を使用するのにおすすめできる場所

外壁塗装をするときに家全体をフッ素塗装しようと思うと、予算がオーバーしてしまうこともあるでしょう。確かに他の塗料と比べると費用はかさみます。そのような場合は、家の劣化しやすい場所から塗装するのがおすすめです。

一般住宅の場合、もっとも劣化しやすい場所は屋根です。屋根は紫外線や酸性雨などが一番当たる場所であり、劣化が進みやすいポイントといえます。地上からの見た目では劣化がどのくらい進んでいるのかわかりづらい場所でもあるため、知らないうちに劣化が進んでしまうことも少なくありません。屋根にフッ素塗料を施工し保護することで、親水性と耐薬品性にも強い効果を発揮してくれます。長年風雨にさらされてきた屋根には耐久性の高いフッ素塗料は最適といえるでしょう。

またフッ素塗料は外壁にも適しており、サイデイング、コンクリート、モルタル、トタンなどさまざまな外壁にも対応できます。ただし、モルタル外壁に塗装する場合は、よりヒビ割れが発生しやすくなることもあるので、フッ素塗料の中でも弾性の高いタイプを使用してください。

フッ素塗料のメリット5つを紹介

フッ素塗料の最大のメリットは耐久性ですが、それ以外にもいくつも良いところがあるので、主なメリットを5つに分けて詳しく説明します。

フッ素塗料は耐久性抜群

フッ素塗料は紫外線や、酸性雨など酸化したものに強く耐久性が抜群です。紫外線などの大気の汚れは人間だけでなく家屋にとっても天敵といえます。強いコーティングがあれば長年の天敵から身を守ることが可能となるのです。またフッ素塗料は温度変化にも対応できるため、昨今の温暖化に伴う気温の上昇にも対候性があるため安心な塗料といえるでしょう。

フッ素塗料を使用すれば建物の耐用年数があがる

建築業界で一般的に使用されているシリコン塗料の耐用年数が10~15年ほどといわれている中、フッ素塗料は12~20年とされており、劣化の進行を遅らせる効果があります。昨今の日本では前線が待機して長時間の大雨が降ることもあり、瞬間的なゲリラ豪雨で局地的な災害も多く見られます。

しかも、6月でも日中の最高気温が更新されるといった異常気象が多く、人間だけでなく外壁や屋根といった住宅もかなりの被害を受けています。そのように長期的に雨水や紫外線に晒されてしまうと、劣化スピードも速まってしまいますが、フッ素塗料はしっかりと屋根や外壁に密着しますので、色あせや劣化のスピードを遅らせる特徴があります。

汚れが付着しづらく耐摩耗性に優れる

フッ素塗料は耐摩耗性にも優れており、光沢が長持ちしやすいため外壁の塗装にもおすすめです。一般的に使われているシリコン塗料の光沢は、施工してから8年ほど経つと光沢が約20%減少するといわれていますが、フッ素塗料では20年経っても10%ほどしか減少しませんので、この差は歴然です。フッ素塗料の耐摩耗性は優れた効果を発揮するので、長期間光沢を守ってくれることから、スカイツリーなどの大型建造物にも使用されています。

防カビ性や防藻性があり安心

住宅の悩みの1つであるカビですが、フッ素塗料にはカビや藻の発生を抑える効果もあります。住宅の立地場所や北側の壁などには陽の光があまり当たらない部分もあるはずです。

そのような場所にはカビや藻が発生してしまうことがあります。カビの発生は人体にも影響を与えますので、小さなお子様がいる場合には注意が必要です。そのような場合でも、カビや藻の発生を抑えるフッ素塗料なら、建物の美観を損なうことなく長期的に外観を綺麗に保ってくれる効果が期待できます。

フッ素樹脂塗料を使用するとLCC削減に貢献

フッ素塗料に配合されているフッ素樹脂は対候性に優れているため1度塗装すれば長期間にわたり塗り替えを行う必要がないとされています。大型商業施設やビル、タワーなどの建造物では塗り替えを行う際、大掛かりな足場を組んでしまうと施工期間も長期間になるなど、多額の費用と時間がかかります。

そのような場合にもフッ素塗料を使用していれば、耐久年数が格段に上がるので、大型建造物の塗り替え頻度も少なく済み、建造物へのLCC(ライフサイクルコスト)を削減する効果があるとされています。経済性にも優れたフッ素塗料は、環境負担の軽減にも役立つものとして最近では幅広い場面で使用されるようになりました。

一般の住宅レベルではこれらのような施工期間が長くなるケースは想定できませんが、マンションやビルなどを所有している家主や企業の自社ビルの塗装を検討している担当者の場合、フッ素塗料を使用することで長期的なコスト削減が見込めます。

フッ素塗料のデメリット3つとは

ここまでフッ素塗料のメリットをご紹介してきましたが、高い耐久性がゆえにデメリットも存在します。特に大きなデメリット3つを紹介します。

コストが高い

塗料の中でグレードが一番高いフッ素塗料は高耐久性が優れているため、どうしても価格が高くなります。一般的に使用されているシリコン塗料でも耐久性は備わっているものも多いため、フッ素塗料のコストパフォーマンスは必ずしも高いとはいえません。

フッ素塗料で自宅のリフォーム工事する場合、住宅全体をフッ素塗料で塗装するにはコストがかなりかかります。そのような場合に安く抑えようと屋根と外壁を分けて施工しようとすると、そのたびに業者に依頼しなくてはならず、足場の設置費用も2回かかりますので余計に費用がかさみます。1回の金額は高くなりますが、長い目で見ると屋根と外壁は同時に施工することで、トータル費用を安く抑えられるのでおすすめです。

塗膜が硬い

フッ素塗料は他の塗料に比べて塗膜が非常に硬いので、追従性がありません。地震や自然災害などで外壁にヒビが入ると塗膜も一緒に割れてしまう可能性があります。特にモルタル外壁で使用している場合には注意が必要です。

ツヤ有りしか選べない

フッ素塗料以外の外壁塗料では、ツヤありとツヤなしが選べますが、フッ素塗料ではツヤありしか選ぶことができません。光沢のある外観に仕上げたい人にはおすすめですが、マッドな外観に仕上げたい人には向いていないといえます。

フッ素塗料の種類

フッ素塗料には水性1液型、水性2型、ターペン可溶1液型、ターペン可溶2液型、強溶剤2液型などさまざまな種類があります。希釈材が水やシンナーで異なり、臭いも少ないタイプや若干強いのもあります。その他にも遮熱や弾性といったタイプも存在しますので、信頼できる専門業者に良く相談して決めるとよいでしょう。

大手メーカーが販売しているフッ素塗料

さまざまな塗料を販売している大手メーカーもフッ素塗料を扱っています。「エスケー化研」「関西ペイント」「ロックペイント」「日本ペイント」の主要なフッ素塗料を紹介していきます。

・エスケー化研 「スーパーセラタイトF」

エスケー化研が販売している「スーパーセラタイトF」は、水性1液型なので扱いやすいのが特徴です。耐候性と耐久性に優れており、外壁にもおすすめの塗料です。

・関西ペイント 「アレスアクアフッソ」

関西ペイントが販売している「アレスアクアフッソ」は、匂いが抑えられている特徴があるので、住宅密集地での使用にお勧めできます。塗膜に対して優れたマイクロカプセル技術が親水性を強化し、汚れの付着を防いでくれます。

・ロックペイント 「サンフロンルーフ」

ロックペイントが販売している「サンフロンルーフ」は、耐久性や耐水性が高いうえに、クロムなどの有害な重金属を使用していないため環境にやさしいのが魅力です。また、独特の刺激臭はないのでマイルドな臭いを実現しています。

・日本ペイント 「ファイン4Fセラミック」

日本ペイントが販売している「ファイン4Fセラミック」は、弱溶剤2液型で水性の物より耐久性が高いうえに、日本ペイントが販売しているフッ素塗料の中では安価なことがポイントです。

まとめ

フッ素塗料についていろいろな角度から解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。フッ素塗料は建造物の耐用年数を大幅に伸ばせる高い性能を誇ります。そのため初期費用はかさみますが、長期的にコストを抑えたい場合や、光沢のある仕上がりにしたい場合には最適な塗料です。

それと同時に高性能であるがゆえの多少のデメリットも存在します。フッ素塗料は他の塗料に比べて高価な塗料となりますので、施工を失敗しないためにも信頼できる業者を選んでおき、実際にフッ素塗料で施工された住宅を見せてもらうなど、後悔しないリフォーム工事ができるようにしましょう。

シリコン塗料の特徴とは? 塗装のメリットや費用を解説

屋根、外壁塗装は自宅のリフォームの中でも一番大きな金額がかかり、家の寿命を左右する重要なものです。塗装は工法や職人の技術の他にもどんな塗料を使うのかで耐用年数やかかる費用が変わってきます。ここでは、さまざまな種類がある塗料のうち、最もコスパが良いとされるシリコン塗料について解説します。

シリコン塗料とは

シリコンという言葉は耳にしても、シリコン塗料とは一体どんな塗料なのか、想像つかない人もいるでしょう。シリコン塗料とは、シリコンやアクリルシリコンが含まれている合成樹脂を主成分とした塗料を指しています。アクリル樹脂を主体としたアクリル塗料とは異なります。

かつてはアクリル塗料がリフォームなど外壁や屋根の塗装にもよく使われていましたが、シリコン塗料の価格が下がってきたことから、近年ではシリコン塗料がメインで外壁や屋根の塗装に使用されています。

塗料は含まれる樹脂によって塗料の性質が異なり、塗料には他に顔料(着色料)などが含まれます。シリコン塗料は外壁塗装に多く使われ、発色が長持ちする対候性・雨風に耐えられる耐水性に優れているのが特徴です。シリコン塗料は価格もそれほど高くないため、塗料の耐用年数を考慮すると、他の塗料と比べても優れたコストパフォーマンスといえるでしょう。

シリコン塗料は費用や耐用年数、仕上がりなど総合的にバランスが良いため、外壁塗装に最適です。

シリコン塗料のメリット

シリコン塗料のメリットについてみていきます。

耐久年数に優れて長い目で見てお得

シリコン塗料の耐久年数は一般的に8年~15年で、アクリル塗料の3年~8年、ウレタン塗料の5年~10年に比べ、長持ちしやすいのは大きなメリットといえます。価格はアクリル塗料<ウレタン塗料<シリコン塗料の順に高くなりますが、耐用年数を考慮すると、シリコン塗料は最も費用対効果が高くなります。

塗膜性があって汚れが付着しにくい

シリコン塗料にはセラミックの成分が含まれ、塗装した建物などを守る被膜がしっかりしているため、汚れをはじきやすく、付着しにくいメリットがあります。また、シリコン塗料は湿気が溜りにくくて結露を防止する役割もあり、カビが発生しにくい環境を作ります。そのため、シリコン塗料を活用することで、長期間の美観が保たれて、塗り替えなどの期間を長く開けられます。

熱や紫外線にも強く、光沢がある仕上がり感

シリコン塗料は高温の熱にも強い特徴があり、外壁は紫外線にさらされるものですが、耐候性に優れているので劣化を防いでくれます。さらに塗装後のツヤがあって光沢のある仕上がり感は綺麗な外観を実現します。

シリコン塗料のデメリット

このようにシリコン塗料には多くのメリットがありますが、デメリットもあります。

シリコン塗料のデメリット4つについてみていきましょう。

単純な費用は割高となる

1つ目はアクリルやウレタン塗料に比べ、シリコン塗料は割高になるデメリットがあります。塗料にもよりますが、1㎡あたりアクリル塗料に対して2倍、ウレタン塗料は1.7倍ぐらい価格が高くなっています。シリコン塗料は塗る面積が大きくなると、その分費用がかさんでしまうことが懸念といえるでしょう。

長い目で見るとお得ですが、単発で支払う費用で考えるとシリコン塗料は他の塗料よりもコストで出費が大きくなります。また、建物の大きさ、広さや想定使用年数によっては割高になり、人によっては不適となる可能性があります。

耐用年数がフッ素塗料に劣る

シリコン塗料はフッ素塗料に比べ、耐用年数が劣ります。単純比較でいうと、フッ素塗料の耐用年数は12年~20年とさらに長くなります。まだまだ同一の住居に住むときなど、建物の想定使用年数が長い場合には、メンテナンスの面でデメリットとなるでしょう。

ひび割れしやすい

シリコン塗料は他の塗料と比べるとひび割れがしやすい点がデメリットです。シリコン塗料はウレタン塗料やフッ素塗料と比べるとやや密着性が弱く、硬い特性があります。シリコン塗料を扱う場合、塗料が固まらないように攪拌が多く必要となり、素人では取り扱いに注意が必要です。

技術が必要

シリコン塗料は一般的にDIIYに不向きといえます。それはシリコン塗料が塗装や取り扱いに関する技術が必要だからです。コスト面で屋根や外壁で塗装業者に依頼するのを躊躇する人も少なくありませんが、シリコン塗料で塗装するには一定の技術が必要なため、プロでもない限り、素人がDIYで扱うのはやめた方が無難です。屋根や外壁塗装は技術力が高い塗装専門業者に依頼すると安心といえるでしょう。

シリコン塗料の注意点

シリコン塗料の取り扱うには一定の注意が必要です。ここで、シリコン塗料を扱う上での注意点3つをみていきましょう。

種類が豊富なのでどれを選んでいいのか分からない

シリコン塗料は価格帯でもおすすめになってきているので、種類も豊富になり、素人ではどの塗料を選んでいいのか分からないといえます。特に成分は分かりづらく、メーカーごとの価格を見てもはっきりと違いが分かる人はいないでしょう。

プロの塗装業者として毎日シリコン塗料と向き合っている人は成分やメーカーごとの違いを判断できますが、自宅の外壁や屋根に適した塗料を選択するのは素人では厳しいと言わざるを得ません。

含有率が不明

シリコン塗料にはシリコン自体の含有率が不明な商品が多くあり、素人では使用してもまったく分からないといえるでしょう。一般的にシリコン含有率は低いもので20%、高いもので40~65%です。シリコン含有率は公表していないメーカーが多く、消費者にとっては塗料を選びにくい理由の一つとなります。ちなみにシリコン含有率が高いほどシリコン塗料の性能が良くなりますが、価格も高くなります。

業者選びを慎重にする

最後に信頼できる塗装業者を選ぶことです。先述したようにシリコン塗料は素人にはわかりにくい点がありますので、わかりやすく説明できる信頼のおける業者を選ぶのが大切です。

質の悪い塗料で塗装し、高額な料金を請求する悪質な業者もいますので、後で泣きを見ないためにも注意が必要です。何社か相見積もりを取って、比較すると良いですし、高いだけでも問題ですが、安すぎる業者も安心するのは危険といえます。

シリコン塗料の費用

ここでは、代表的なシリコン塗料についてみていきましょう。大手メーカー3社のおすすめのシリコン塗料と特徴を説明します。

・日本ペイント

屋根塗装におすすめなのが、「サーモアイSi」です。2液油性シリコン樹脂塗料で、建物の中でも消耗が激しい屋根の塗装に適した遮熱塗料の一つです。太陽光による熱を遮り、屋根の劣化を防ぐ効果が見込めます。耐用年数は8年~12年で、1㎡あたり約3,930円が相場です。

・関西ペイント

次に、屋根塗装でおすすめなのが、「アレスアクアセラシリコン」です。1液反応硬化形シリコン系塗料で水性のため、においが少ないのが特徴です。低汚染性・耐候性・弾性追従性に優れています。1液型なので、一度開封すると、可使時間内に使い切る必要があります。耐用年数は8年~12年で、1㎡あたり約3,900円が相場です。

・エスケー化研
最後に、外壁塗装でおすすめなのが、エスケー化研の「プレミアムシリコン」です。1液水性シリコン樹脂塗料で水性です。耐用年数は13年~16年で、1㎡あたり約2,600円が相場です。フッ素塗料並みの耐用年数がありながら、価格は他のシリコン塗料と変わらないのが人気です。

シリコン塗料にも水性と油性で違いがある

ここまで代表的なシリコン塗料についてご紹介しましたが、シリコン塗料には大きく分けて水性と油性の2種類があります。水性塗料と油性塗料の違いや特徴をみていきましょう。

水性塗料の特徴

水性塗料は、油性塗料に比べ、取り扱いが楽で内装など幅広く使われています。塗料といえばシンナーの臭いが苦手という人も少なくありませんが、水性塗料は水分が蒸発するので臭いは気にならないといえます。

また、水性塗料はシンナーを含んでいないので、引火しませんし、環境にもメリットがあります。さらにハケやバケツなど使用したツールを水道水で丸洗いできるのも扱いやすいですし、素人にはおすすめといえます。

油性塗料の特徴

油性塗料は、発色や耐久性に優れています。用途が広く、どんな色でも、どんな場所でも塗装できるのが特徴です。仕上がり良さと耐久性では水性塗料よりも抜群に優れた効果を発揮できます。

ただ、油性塗料はシンナーを有機溶剤として使用していますから、一定の臭いがします。シンナーの臭いは慣れていない人ほどキツイといえますし、引火しやすいので保管場所や取り扱いには十分注意が必要といえるでしょう。

シリコン塗料がおすすめの人

それでは、反対にシリコン塗料が不向きな人はどんな人でしょうか。それは大きい住宅で塗装面積が広い場合と数年後に売却する予定の人です。大きい住宅で塗装面積が広いとその分費用がかかり、建物の建築価格に対してどうしても割高になってしまいます。コストを抑えるため、一部を別の塗料にするなど工夫する余地がありそうです。

また、数年後に売却する予定がある人の場合、シリコン塗料の耐用年数はそれより長いので、費用が無駄になる可能性が考えられます。

まとめ

この記事ではシリコン塗料について詳しく解説してきました。シリコン塗料は素人には扱いにくい点がありますので、ご自宅の屋根や外壁塗装を検討する際、信頼できる業者を選定しておけるよう、基本的な知識としてお役立ていただけると幸いです。

塗料に使う硬化剤は必要? 1液型と2液型の違いにも注意しよう

最近人気の古民家物件のリノベーションに挑戦してみたいと考えている方も多いと思います。リノベーションを進める中で、塗料を購入する時に硬化剤という言葉を耳にしたことはありませんか?硬化剤とは、その名の通り塗料を素早く固めるための添加剤ことです。

硬化剤のみで塗装することは不可能ですが、塗料と混ぜ合わせることで使用が可能となります。塗料の多くには元々硬化剤が入った1液型塗料と、硬化剤を混ぜることで使用できる2液型塗料があります。ここでは、硬化剤の特徴や使い方、初心者にもおすすめの種類などを詳しく解説していきますので参考にしてみてください。

硬化剤とは何なのか

塗料の硬化剤には、化学物質の1種である「イソシアネート」が主な主成分となっています。ポリウレタンの成分にも使用されている化学物質で、その効果で塗装した表面部分を硬く乾燥させ、素材にしっかり密着させることができます。

イソシアネートは非常に反応性が高く湿気などは大敵ですので、冷所で保存することが重要です。また、誤って肌に付けてしまった場合は皮膚に炎症が起きやすく、吸い込んだときには肺に炎症を起こしてしまう場合もあります。それだけ取扱いには慎重とならざるを得ず、硬化剤を混ぜ合わせて使用する2液型塗料の場合は、専門の業者に依頼することをおすすめします。

また、硬化剤と強化剤は名前の響きが似ていることから混同されがちですが、大きく違う点があります。硬化剤の入った塗料は主剤のみでは固まらないので、そのまま使用はできません。

一方、強化剤の入っている塗料は主剤のみでも固まります。ですので、強化剤を混ぜることで塗料の性能を向上させる働きがあるということです。

硬化剤を扱う1液型と2液型の違い

塗料は硬化剤を入れるタイミングによって、1液型塗料と2液型塗料に分けられます。ホームセンターや工具店で販売されているものは、1液型塗料ですので初心者が購入するのには最適です。

また先述の強化剤も基本的に1液型塗料に使われます。

1液型塗料の特徴

液型塗料の特徴は、塗料の中にあらかじめ硬化剤が混ざっているので、硬化剤を購入して配合する必要がありません。硬化剤が元々入っているため塗布して一定時間が経過することで固まり始めます。1液型塗料は硬化するスピードがゆっくりですので、素人でも比較的扱いやすいのが特徴的です。

また、残った分は保存しておくことも可能ですので、初心者がDIY塗装するのにお勧めです。塗装が1日で終わらない場合にも、翌日に使用可能ですから安心して使用できるタイプと言えます。

1液型塗料のデメリットとしては、金属など表面がつるつると滑らか且つ硬い素材には適していないことと、元々硬化剤が混ざって販売されているため開封後も保存がきく分、2液型塗料より耐久性が低い面です。

それでも扱いやすさでは圧倒的に1液型塗料の方になりますので、DIYの自宅で使う塗装には2液型よりもおすすめといえるでしょう。

2液型塗料の特徴

2液型塗料の特徴は元々硬化剤が混ざっている1液型塗料よりも、強力な硬化剤を直前に配合するため、固まるスピードが速くて硬度を上げることが可能です。塗布する素材ともしっかり密着しますので、1液型塗料より耐久性が3年ほど向上する傾向にあります。

塗料は密着すればするほど仕上がりも良いので美しいツヤを実現できます。完成度の高さを追求した場合には1液型よりも2液型塗料がおすすめといえるでしょう。

2液型塗料にはあらかじめ硬化剤がセット販売されている商品が多く、どの硬化剤を使えばいいのか分からない人にも安心して使用できるようになっています。

また1液型塗料では使用できなかった金属系にも塗装することが可能ですので、使用できる場所も格段に増えます。業者に依頼する場合、使用する塗料は2液型塗料がメインといなります。

2液型と硬化剤のデメリット

2液型に入れる硬化剤は1液型よりも強力なものを使用しているため、固まるスピードが速く密封保存でも乾燥を止められないので、塗装できる時間が限られます。ですので、2液型塗料は塗装のプロでないと扱いにくいでしょう。

また、すぐに固まる性質上、必要な分だけを混ぜ合わせますので配合が難しく、慣れていないと混ぜ合わせる作業が多くなってしまい余分に時間がかかってしまいます。使用するのに何度も配合のために軽量しないとならず、混ぜるのが手間になってイライラする人も少なくありません。

さらに、3年ほど耐久性が上がるので、2液型塗料の方が1液型塗料よりも少し割高なのもコスト面ではデメリットですし、持ち運ぶのも硬化剤がある分だけ余計に増えてしまいます。

2液型塗料と硬化剤の使用方法と注意点

業者に依頼せずに自分で2液型塗料を扱う場合、硬化剤の使用方法と注意点、配合率をみていきましょう。

使用方法と注意点

2液型塗料と硬化剤の使い方ですが、塗料の容器に記載されている通りの配合率を確認し、主剤を必要な分だけ計測します。出した主剤の量に対して硬化剤を別容器に出し、そちらも計測しながら主剤容器に硬化剤を入れ、下から掘り起こすように2~3分ほど攪拌させます。

次に、シンナーか水で希釈し良くかき混ぜ使用していきます。主剤と硬化剤の配合率が極めて難しいのと、混ぜ合わせてから塗り終わるまでのタイムリミットが非常に短いことは、抑えておくべき大事なポイントと言えます。

言葉で説明するのは簡単ですが、実際に作業するとなると慎重に扱わないとならず、2液型塗料は扱いが非常に難しいため、すぐに塗装を終わらせたい人や塗装する場所に金属がある場合は、専門業者に依頼して塗装してもらうことをお勧めします。

2液塗料・硬化剤の配合率

塗料の種類とは関係なく購入した製品によって主剤と硬化剤の配合率は変わりますので、使用前に塗料側面の説明文を確認しましょう。難しい配合率ですが数グラム程度の誤差では使用不可になることはほとんどありませんが、記載された配合率の範囲内に収まるように混ぜ合わせることが大切です。

配合率よりも硬化剤を多く混ぜてしまった場合、固まるスピードが速まるため塗装している途中で硬化が始まってしまいます。逆に硬化剤が少なかった場合は、塗料が上手く固まらず垂れるので、すぐに剥がれやすくなってしまいます。

硬化剤だけに多く配合するとそれだけ素早く乾燥しそうなイメージですが、逆に塗料が固くなり過ぎてしまうので、塗装できなくなってしまいます。規定の配合率を必ず守るように心がけましょう。

このように記載されている配合率とあまりにもかけ離れた比率で混ぜてしまうと、塗料が上手く力を発揮できなくなり施工不良となりますので注意が必要です。

おすすめの2液型塗料

2液型塗料は様々なメーカーが多数の商品を販売していますので、その中でもお勧めの商品をいくつか紹介していきます。

エスケー化研株式会社「クリーンマイルドシリコン」

クリーンマイルドシリコンは、エスケー化研株式会社が販売する2液型シリコン塗料で、人気の高い商品です。価格帯は、1平方メートルあたり2200円からと2液型塗料の中では低価格なのが魅力です。

コスト面で割りに合っているとはいえ、決して性能で劣るものでもなく、リーズナブルながらもしっかりと塗装できる商品といえます。塗布できる場所は、コンクリートやアルミニウム、ステンレスなどの金属系まで幅広く使用でき使い勝手の良い商品です。

また、クリーンマイルドシリーズには、「クリーンマイルドシリコン」の他に、特殊フッ素樹脂塗料の「クリーンマイルドフッソ」、ウレタン樹脂塗料の「クリーンマイルドウレタン」の計3種類があり、光沢に違いが出るので、使用状況に合わせて選ぶことが可能です。

日本ペイント株式会社「ファインSi」

ファインSiは、日本ペイントが販売する2液型シリコン塗料の代表的といえる商品です。価格帯は、1平方メートルあたり2700円からとなっています。塗布できる場所は現場打ちのコンクリート面からカラー鋼板などの金属系までとこちらも幅広く適用できる商品です。

ファインSiは、乾燥する時間がスピーディーですので、冬の気温が下がる時期でも工期が長引かずに素早く施工できることから人気を博している商品といえるでしょう。

関西ペイント「セラMレタン」

セラMレタンは、関西ペイントが販売している商品で、2液型ウレタン塗料となっています。価格帯は、1平方メートルあたり2060円からとシリコン製と比べ割安なのも特徴です。塗布できる場所は、コンクリートや、鉄、アルミニウムなど幅広く活躍してくれます。こちらはウレタン塗料なので、シリコン塗料より耐久性はそれほど高くはありませんが、塗料自体が柔らかく扱いやすいので職人さんに人気です。

業者選びは慎重にする

硬化剤をしっかりと配合するのは手間がかかるため、いい加減な業者に作業を依頼すると出来上がりにムラが出ることや密着性が悪くて耐久性で劣る可能性があります。塗装業者の選定には口コミや業者の実績を参考にし、家族や知人にも相談してから決めるのもおすすめです。

見積りの際にはしっかりと打ち合わせで確認するようにし、使用する塗料や硬化剤にも言及するようにしておきましょう。

まとめ

昨今のDIYブームでご自宅を自分でリノベーションしたい方には、ホームセンターなど身近なところで購入でき、難しい配合など必要なく蓋を空ければすぐに使用できる1液型塗料を使用するようにしましょう。早急に塗装したい方や塗装範囲が広く金属面にも塗布したい方には2液型塗料をおすすめします。

ただ、2液型塗料は専門業者に施工してもらうほうが確実ですので、ご自身の塗装計画に合ったタイプの塗料を選びましょう。最後に、1液型塗料、2液型塗料のどちらかだけが優れているというわけではありませんので、それぞれのメリット、デメリットをよく調べ楽しく快適なリノベーションライフを実現してみてください。

サッシ周りのコーキングの特徴や対策方法、費用について徹底解説

サッシ周りのコーキングは建物を経年劣化から守ってくれる役目を果たします。

そんなコーキング剤はさまざまな要因により劣化するため、効果を持続させるためには定期的なメンテナンスが必要です。

今回はサッシ周りのコーキングの特徴や劣化症状、コーキングの対策方法について解説します。さまざまな天候にさらされるサッシ周りのコーキング剤の、特有の劣化症状や修繕の方法を詳しくお伝えします。

1.コーキングとは

コーキングは建物を守るために必要な施工です。サッシ周り特有のトラブルを回避してくれるため、多くの住宅で行われています。ここではどのような役割を果たしているのかを具体的に解説します。

1.コーキング

コーキングとは弾力のある樹脂系の目次充填剤です。ボードとサッシの隙間に詰め物として注入することで、封をしたり水漏れを防いだりします。施工直後はゆるいですが、時間の経過とともに固くなりゴム状になります。

コーキング剤は弾力性があるため、気温の変化にも柔軟に対応することが可能です。外壁材やサッシは施工時にいくらまっすぐに貼り付けていても、経年劣化により歪んでくることがあります。そこでシーリングが歪みに柔軟に対応することで、破損したり隙間ができたりするのを防いでいるのです。

2.サッシのコーキング対策の特徴

サッシは建物の中でも雨漏りを起こしやすい箇所です。コーキングはそんな雨漏りを防ぐ役目を果たしています。コーキング剤の内側には防水シートが貼られてより防水性が強化されている場合もあります。

ただしコーキング剤は紫外線などにさらされているため、徐々に経年劣化の症状が現れます。雨漏りを防ぐ役目を果たしているため、放置することで建物自体の劣化を招くのです。コーキングの修繕のタイミングはおおよそ10年に1度が目安になります。

建築士

2.サッシ周りのコーキングの劣化症状 

10年経っていなくても以下のような症状を発見したら、早めに専門業者へ確認してもらうのがおすすめです。それぞれの劣化症状について詳しく解説します。

1.ひび割れ、しわ、破断

紫外線により、コーキングがダメージを受けて経年劣化を起こします。コーキング剤が伸びたり縮んだりするため、ひび割れやしわが生じてしまうのです。これらはコーキング剤の代表的な初期の劣化症状です。

もしひび割れやしわが見られたら、1〜2年以内に修繕が必要になります。柔軟性が失われ、コーキングの役割を十分に果たせていないような状態です。

もし放置しておくと症状がよりひどくなり、真ん中から切れてしまう破断が起きます。破断はシーリングの経年劣化や寿命により起きる症状であり、中身が剥き出しの状態になってしまっているため早急な対処が必要です。

2.肉痩せ、剥離

コーキングが痩せていく現象を肉痩せといいます。紫外線を浴び続けること以外に、前回の施工時にプライマーと呼ばれる接着剤が不足している場合も、肉痩せを引き起こすことがあります。

また肉痩せが悪化することで、ボードやサッシの断面からコーキング剤が剥がれ落ちる剥離が起こることも。剥離は、隙間ができてしまうため、腐食や雨漏りの原因になります。剥離は様々な建物の劣化を招くため、早急な補修が必要な状態です。

3.サッシ周りのコーキングの対策方法

サッシのコーキングは打ち替えもしくは打ち増しによって修繕できます。ここでは、それぞれの施工の違いや費用について深掘りします。サッシのコーキングを検討している方は必見です。

1.コーキングの打ち替え

コーキングの打ち替えとは、古いコーキングを剥がしてから新しいコーキング剤を注入する作業です。打ち替えの流れを解説します。

まずコーキング剤を除去する際に用いるのはカッターやペンチです。冊子や壁などを傷つけないように、断面に切れ目を入れながら取り除きます。次に養生テープで目地の周りを保護し、汚れを防止します。

養生を終えたら下地であり密着度を高める役目を果たすプライマーを塗布し、いよいよコーキングです。空洞を作らないよう注意しながら埋めていきます。山盛りになるくらいに注入したらヘラを使ってならし、より密着させます。

最後にコーキング剤が乾く前に養生テープを剥がしたら完了です。完全に乾くまでには施工後から1週間程度かかるため、不用意に触れないよう注意しましょう。

2.コーキングの打ち増し

既存のコーキング剤を生かして、上から新しいコーキング剤を注入する方法を打ち増しといいます。コーキングを剥がす工程がないことを除けば、手順は打ち替えと変わりません。

打ち増しは構造上の問題などから古いコーキング剤を剥がすことが難しい場合に行われます。サッシ周りには防水テープが貼られていることが多く、この防水テープを痛める危険性があると判断した場合に打ち替えを選択します。

また既存のコーキングの状態が比較的良い時にも打ち増しが行われます。既存のコーキング剤にひび割れなどの劣化症状が見られず、サイディングが15mm以上ある場合などは打ち増しで対応可能です。

3.コーキングの費用

打ち替えは約800〜1,200円/m、打ち増しは約400〜900円/mが費用の目安です。打ち替えは既存のコーキング剤を剥がす手間がかかるため割高になります。

足場が必要な場合には、別途15〜20万円程度の足場代がかかります。もしせっかく足場を組み立てるなら、外壁塗装も一緒に行うことで足場を生かした施工を同時に済ませられ経済的です。

サッシ周りのコーキング対策で建物を守ろう

コーキング剤とは弾力のある樹脂系の目次充填剤です。経年劣化により外壁材やサッシ同士の位置が歪んできても、シーリングが膨張を吸収することで、破損したり隙間ができたりするのを防ぐ役目を果たします。

サッシは建物の中でも雨漏りを起こしやすい箇所であり、コーキングにより防ぐことが可能です。しかしサッシ周辺のコーキング剤は紫外線などの影響で経年劣化するため、おおよそ10年に1度のタイミングで修繕が必要です。

コーキング剤の劣化症状として、ひび割れやしわがあります。コーキング剤自体が伸縮することで発生するのです。悪化すると真ん中から切れる破断が起きます。また紫外線や不十分なシーリングは肉痩せや剥離といったトラブルを引き起こすこともあるのです。これらの症状を発見したら、なるべく早めに専門家にみてもらうと安心です。

サッシ周りのコーキングは打ち替えもしくは打ち増しによって修繕します。どちらが良いのかは構造や既存のコーキングの状態によります。足場が必要な場合は追加で費用がかかりますが、コーキングと外壁塗装を同時に行うことで足場を有効活用できる上に、メンテナンスが同時に完了するというメリットがあります。

建築士

トタンのメンテナンスの方法や費用、時期について解説

今回の記事では、トタンの種類や方法、時期についてについて詳しく解説します。これからトタンを外壁材として採用したい方、塗装を検討したい方が納得して業者へ依頼できるように詳しく紹介します。

1.トタンの種類

トタンの代表的な種類を4つ紹介します。それぞれについて深堀りしますので、まずはその特徴をとらえていきましょう。

1.波トタン

トタンと聞いてイメージしやすいのが、こちらの波トタンです。名前の通り、横から見ると波状に加工されています。主に大きな波のものは工場や倉庫など、小さな波のものは住宅の外壁に利用されているのです。

価格が比較的安いため、手が届きやすいというメリットがあります。一方で縦方向の強度は強いですが、横から加わる力に弱いという特徴があります。

2.角波トタン

角波トタンは、波トタンと同じように波状になっています。波の曲がっている部分が角になっているのが角波トタンの特徴です。工場や倉庫、お店などで使われている素材です。

角をつけるためにしっかり折り曲げられているため、波トタンよりも横からの圧力に強いという特徴があります。角トタンよりも耐久性が増している分価格も高いですが、コストパフォーマンスに優れています。

3.スパンドレルトタン

トタンを特殊な形状に加工した外壁材です。外壁以外にも、天井や看板に使われることが多いです。

外側からは釘やビスが見えない作りになっています。そのため雨漏りに強く、なるべく安く雨漏り対策をしたい方にはもってこいです。

一方でスパンドレルトタンは隠れた面があるため、塗りこぼしが発生しやすいという特徴があるため注意が必要です。

4.リブ波トタン

和風の住宅の外壁材として使われることの多かった外壁材です。平面部分の幅が広いため、和風住宅のデザインにぴったりです。現在は使用頻度が減っており、新しく建てられる住宅にはあまり使われません。

リブ波トタンは雨漏りに強いため、なるべくお金をかけずに雨漏りのトラブルを回避したい方にもってこいです。1枚のサイズが小さいため部分補修しやすい一方、塗装時にムラやかすれが生じやすいというデメリットがあります。

建築士

2.トタンのメンテナンス方法

トタンのメンテナンス方法を2つ紹介します。トタンは一定期間が経過するとメンテナンスが必要になります。メンテナンスにより補強することで、家そのものの劣化を防げます。

1.塗装

トタンは定期的に塗装することが肝要です。もし塗装を怠ってしまうと雨で濡れてしまったり、風に乗ってきた錆びが付着したりした部分から錆びてしまいます。

塗装の時期は基本的には塗料の種類によりますが、約7〜10年を目安に塗装をするとよいです。塗料ごとの具体的な耐用年数と金額は以下の通りです。

塗料耐用年数費用
アクリル塗料5年約1,200〜1,800円/㎡
ウレタン塗料8年約1,800〜2,200円/㎡
シリコン塗料12年約2,500〜3,200円/㎡
フッ素塗料15〜20年約3,500〜4,500円/㎡

錆びる前に定期的に塗装をすることで、トタンそのものを長持ちさせられます。トタンは水に弱い素材であるため、梅雨などの雨や湿気の多い時期、また雪の多い地域では冬場の作業は避けると良いでしょう。

2.外壁張り替え

トタンの耐用年数がおおよそ10〜20年程度であるため、このくらいの期間が経過したら張り替えが必要です。すべての外壁を張り替える場合、概ね塗装の2倍の200万円ほどかかります。

またトタンは破損している部分を選んで張り替えることも可能です。もし劣化しているのが限られた部分のみの場合、部分補修を依頼できるのです。部分補修は全体補修よりも安く済むため、業者へ部分補修が可能かどうか確認してみると良いでしょう。

3.カバー工法はできない

既存のものの上から新しい外壁材を貼り付けることをカバー工法といいます。トタンをすでに外壁材として使用している場合は、カバー工法はできません。理由としては万が一既存のトタンに錆びがあった場合、新しく貼ったトタンにもらい錆が発生してしまうリスクがあるためです。

ちなみに屋根の場合、カバー工法が行えます。既存の屋根の上に防水紙を覆ってから新しい屋根材をかぶせるため、もらい錆のリスクが抑えられているのです。ただしカバー工法は断熱効果が高い一方、既存の屋根の痛み具合によっては実施できない上に、張り替えとほとんど費用が変わらない場合も多いです。

3.トタンのメンテナンス時期のチェック方法

塗料やトタンは耐用年数以内でも、メンテナンスが必要な場合があります。そこでトタンの代表的な経年劣化のサインを4つ詳しく解説します。

1.塗料の変色

塗装の色が変色していたり、艶がなくなったりしている場合には塗装が必要です。紫外線に長期間にさらされることで、塗料が痛んで変色してしまうのです。

変色は早急なメンテナンスは必要ありません。ただし劣化が進行しているサインであり、2〜3年の間に塗り替えを検討するようにしましょう。早めに対処することでトタンの痛みを防げるため、結果的にメンテナンス費用を抑えることも可能になります。

2.チョーキング

トタンを手で触った際に粉が発生している状態をチョーキング現象といいます。チョーキング現象は塗料が乾燥し、表面の膜が経年劣化することで起きます。

塗料は外見を美しくするだけではなく、トタンを雨風から守る役目を果たしています。しかしチョーキング現象が起きている場合、その機能を十分に発揮できていないため塗り替えが必要になります。

3.塗膜のひび割れや剥がれ

塗料のひび割れは、塗料の劣化が原因です。紫外線により塗料が劣化していき、ひび割れが起こるのです。日差しが強い立地では、より塗料が痛みやすくなります。ひび割れは致命的な劣化ではありませんが、塗装が必要なサインであるため早期に対処することが大切です。

もしひび割れが進行すると、塗膜が剥がれてきます。剥がれたところが直接雨風にさらされることで、錆が発生してしまうのです。塗料の剥がれはトタンが痛みやすく、早急にメンテナンスが必要な状態になります。

4 錆の発生

錆が発生している場合は早急なメンテナンスが必要です。錆によりトタンの劣化が進行してしまいます。放置期間が長くなるほど浸食し、ひどくなると穴が空いてしまうこともあるのです。

錆の程度により錆を剥がして塗装すれば良い場合と、張り替えが必要な場合に分かれます。トタンの劣化を最小限位抑えるためにも、錆が目立ったらなるべく早期にメンテナンスしましょう。

適切なタイミングでトタンをメンテナンスしよう

トタンは安い上に軽い外壁材です。塗料やトタンには耐用年数があるため、定期的にメンテナンスを依頼することが必要です。

また塗料の変色やチョーキング現象、ひび割れや剥がれなどの劣化も、メンテナンスが必要なサインです。セルフチェックで気になるところがあれば、信頼できる業者へメンテナンスを依頼しましょう。早急に対応することでトタンの劣化やメンテナンス費用を抑えることにつながります。

建築士

STOの特徴や費用、メンテナンスについて解説!メリットやデメリットも

STOはとても性能が高い塗料であり、世界中で多くの人々から愛されています。しかし、日本においてはそこまで多く使われていないため、

「STOってどんな塗料なの?費用はどのくらい?」

「STOのメリットやデメリットを知ってから検討したい」

などという疑問や要望をお持ちの方もいるかと思います。

今回の記事では、STOの特徴や予算、メンテナンス、メリット、デメリットについて、これからSTOを検討する方が納得して業者へ依頼できるよう、詳しく解説していきますのでぜひ最後までご覧ください。

STOとは

STOの特徴や費用、メンテナンスについて解説します。STOは日本以外の多くの国で使われており、さまざまな環境に適応する塗料です。まずはそんなSTOの基礎情報を知ることで、これから採用するかどうかを検討していきましょう。

STOの特徴

STOは95カ国もの間で使われている、世界シェアナンバー1の塗料です。日本では馴染みの少ない塗り壁の塗料であるため、耳にする機会はそう多くはありませんが世界的には高い知名度を誇るのです。

STOは1835年にドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州で、石灰セメントをつくる工場として創業したSto SE&Co.KGaAにより開発されました。水性のアクリル樹脂の入った漆喰であり、さまざまな環境下で使われています。

STOの施工、メンテナンス費用

STOの初期費用は約150万円程、サイディングが約100万円程であることを考慮すると、少し割高になります。

しかしSTOは定期的な塗り替えなどがほとんど不要という魅力があります。STOは耐用年数が20年を超えるといわれており、ほぼメンテナンスフリーな塗料なのです。トータルコストを考慮すると、経済的にも優れているといえます。

ただしもし汚れが付着してきたり、はっ水効果が落ちてきたりした場合には塗り替えが必要なこともあります。もし塗り替えをする場合には、現在とは異なる色を選択することで雰囲気を一新することも可能です。

建築士

STOのメリット

STOのメリットを3つお伝えします。STOは他の外壁塗料のデメリットをカバーしている優れものです。デザインと機能性のいずれも優れており、あらゆる需要を満たしてくれます。大切な家の美しい外観を維持し、安全に暮らしたい方へもってこいの塗料です。

見た目が美しい

塗り壁であるSTOはつなぎ目ができません。塗装した場所の全体を見渡しても、均一できれいな仕上がりになりやすいのです。

またSTOは調合しながら好みの色合いへ近づけられます。900色ものラインナップを展開していることもあるため、外観のデザインにこだわりたい方に持ってこいの塗料です。展開している色の数は業者によるため、希望の色があれば事前に相談をしておくと安心です。

はっ水効果がある

STOは水滴を弾き、水滴は汚れの粒子を弾きながら落下するため、外壁に付着したほこりなどを洗い流してくれるのです。雨が降るたびに外壁の汚れを落としてくれるので、きれいな外観を保ちやすいです。

注意点として、自然についてしまった雨だれはこすり取らないようにします。塗料に含まれる樹脂が隆起することで水分子を転がしているため、摩擦により樹脂が乱れるとはっ水効果が低下してしまうのです。付着した水滴は無理にこすり取らずに、自然としたたり落ちたり蒸発したりするのを待ちます。

ひび割れに強い

STOは塗装後に安定した状態を保ちやすく、ひび割れの心配が少ないです。壁全体を覆うメッシュが壁の歪もうとする力を押さえ込み、乾燥によるひび割れを抑える効果があるのです。

またSTO専用の下地用モルタルであるベースコートも、ひび割れを抑制するはたらきをします。密着度が高いため、建物を包帯のようにぴったりと包み込むことで、動きを大幅に抑えてくれるのです。より建物を頑丈にしてくれ、ひび割れから守ります。

マニュアル化された塗装方法により施工されていれば、経年劣化によりひび割れ件数が増えることが少ないとされています。そのためマニュアルに沿って施工してくれる業者選びが大切です。

STOのデメリット

日々進化を遂げ様々なニーズへ対応しているSTOですが、信頼できる業者へ依頼するには、事前にデメリットを知っておくことが大切です。

塗装ができる業者が少ない

STOを扱っている業者が少ないため、お住まいの地域で依頼できる業者を探しにくいという特徴があります。日本の新築の建物では、塗り壁の建物は約10%程度といわれているため、率先して施工する業者が少なくなってしまうのです。

また納得のいく仕上がりのためには、知識と経験のある業者へ依頼することが大切です。推奨されたマニュアル通りに施工しなければ、STOの強みの恩恵を受けることも難しくなってしまいます。STOのメリットを享受するためには、信頼できる業者探しが大切です。

初期費用が高い

STOはサイディングと比較するとトータルコストは安くなります。しかし初期費用が高いため、どうしても目先の出費が気になり、手を出しにくいというデメリットがあるのです。

ただし耐用年数が長い上にメンテナンスフリーであることが多いため、建物を長く使っていきたい方にはもってこいの塗料になります。

建築士

「ALCって?」特徴や予算、メリット、デメリットなどを徹底解説

ALCは優れた外壁材として知られています。機能的であるがゆえに幅広く利用されています。

しかし名前からはどのような建材なのかを想像しにくいため

疑問を解決すべく分かりやすく解説します。

外壁材としてALCを検討している方もぜひ後悔のない選択ができるように、一緒にみていきましょう。

ALCとは

ALCは他の外壁材と比較しても、とても魅力的な建材です。外装建材として昭和50年代ころより使われています。多くの建物で使われており、新しくビルや住宅を建てる際に検討される建材です。

1.ALCの特徴

ALCは「Autoclaved Lightweight aerated Concrete(軽量気泡コンクリート)」の略称です。JIS規格(JIS A 5416)に適合しているものが商品化されているため、高い精度で品質が管理されています。

ALCには厚みが2種類存在します。薄型は35mm〜75mmで、主に木造や鉄骨造の建物に利用されています。厚型は75mm以上であり、鉄骨蔵や鉄筋コンクリート造に使用されているという違いがあるのです。

2.ALCの費用

ALCの費用は5,500〜7.200円/㎡です。足場代などを除いた材料費のみで計算すると、30平米の住宅であれば材料費で約150〜250万円かかることになります。

またALCには外壁塗装が必要不可欠ですので、塗装費用も紹介します。

塗料耐用年数費用相場
ウレタン8〜10年1,700〜2,200円/㎡
シリコン10〜15年2,300〜3,500円/㎡
フッ素15〜20年3,800〜4,800円/㎡
無機20〜25年4,300〜5,500円/㎡

耐用年数が長いほど費用相場は高くなります。1度の塗装の費用を安く抑えることも大切ですが、耐用年数が長いほどメンテナンスの手間が省ける上に、足場代などの塗装にかかる経費を節約できます。

建築士

ALCのメリット

1.耐久性が高い

ALCは耐用年数が50〜60年といわれています。パルプ材や木繊維などの有機物が含まれていないため、乾燥や熱に強いという特徴があるのです。ひび割れや反りなどのトラブルが少なく、長年使う建材としてもってこいです。

住宅はもちろんですが、大型の建物にも使われることが多いです。建て替えなどをせず、なるべく長く継続して建物を使っていきたい方におすすめの建材です。耐用年数の高いALCをなるべく長く持たせるためには、定期的なメンテナンスが大切です。

2.火に強い

ALCは耐火性が高いため住宅などの使用に向いています。珪石、生石灰、セメントなどの無機物からできているため燃えにくいのです。また有害物質が発生しないので、健康や環境への悪影響を防止できる点も魅力です。

ALCには気泡が含まれていることも、燃えにくくいといわれる理由になります。万が一火災が発生しても広がりにくいため、近隣の住宅なども含めた建物や命を守ってくれる強い味方なのです。

3.遮音性が高い

ALCは防音効果が高いというメリットもあります。防壁材として新幹線のホームや電車、自動車の騒音対策のために使われているほどです。ALC自体に無数の気泡が含まれている上に厚みがあるため、音を通しにくいのです。

近隣トラブルの原因をなるべく排除しつつ、プライバシーも守りながら快適に生活できます。もし小さい子供がいたり楽器を演奏したりなど、音が漏れやすい生活を送る場合におすすめの建材です。また道路沿いなど周辺の音が聞こえやすい立地条件の建物にも適しています。

ALCのデメリット

魅力の多いALCにもデメリットが存在するため、後悔しないためにも事前に確認しておきましょう。

1.他のコンクリートと比較すると強度が低い

建材の中で特に強度が弱いわけ訳ではありません。ただし同じ厚みの他のコンクリートと比較すると強度が劣ってしまいます。

仕上げに使う材料は基本的に鉄筋コンクリート建物に使用されるものと同じです。しかしALCは表面の付着力が弱くより弱いシーリング材を使用することになるため、耐久性が劣ってしまうのです。

2.防水性が低い

ALCは水に弱いという特徴があります。コンクリートは耐水性の高い健在として知られていますが、ALCは気泡が多く含まれているがゆえに水を吸収しやすいのです。長時間水に触れていることで内部まで浸透していきます。

もし水に直接触れてしまうとひび割れが発生して急速に劣化してしまうため、塗装などの定期的なメンテナンスが欠かせません。また寒冷地においてALCが水分を吸収してしまうと、やがて水分が凍って剥がれ落ちてしまう危険性があります。

3.建物のつなぎ目が多くなる

ALCは塗るのではなく貼り付けていくタイプの建材であるため、つなぎ目ができてしまいます。サイディングなども同じように貼り付けていくタイプですが、ALCはサイズが小さいためより多くの枚数が必要になり、つなぎ目も増えてしまうのです。

つなぎ目が多いということは、それだけ水が入り込んだり劣化したりするリスクがあります。つなぎ目へシーリングなどを施すことでコーティングすることで、防水対策を怠らないことが重要になります。

ALCのメンテナンス

定期的なメンテナンスを行うことで、ALCのデメリットを補うことができます。ALCを守るためのメンテナンス方法を2つ解説します。

1.シーリング

シーリングは経年劣化するため、適切な厚みが保たれているかどうかを定期的に確認し、メンテナンスしましょう。ALCパネルの目地をシーリング材で埋めることで、ALCパネルを長持ちさせることにつながります。

シーリングのメンテナンスの方法には2つあります。既存のシーリングの上に塗っていく「増し打ち」と、既存のシーリング材を剥がしてから新しくシーリング材を打ち直す「打ち替え」です。どちらが適切かは業者などに現地調査してもらった上で決めることになります。

2.外壁塗装

外壁塗装をすることでALCの劣化を防げます。塗装をすることでALC自体はもちろんですが、シーリング材も保護するのです。外壁塗装の際にはシーリングのメンテナンスを併せて行うことでより強度が増します。

ALCの外壁塗装の仕上げに使う塗料は、防水性や弾性の高いものがおすすめです。また基本的には3回塗りになりますが、特に1回目の塗装の際にはALCと合っている塗料を選ぶことで塗料の性能も発揮されやすくなります。

建築士

「SGLとは?」特徴や、メリット、デメリットなどを徹底解説

ガルバリウム剛板を進化させたSGL(スーパーガルバリウム剛板)。その性能の高さから徐々に世の中へ浸透しつつあり、採用しているメーカーや業者も増えています。名前を聞いたことがあっても、疑問をお持ちの方も多いかと思います。

そこで今回は、特徴や、メリットとデメリットも詳しく解説します。SGLでの施工を検討している方も、知識を身につけていきたい方もぜひ最後までご覧ください。

SGLの特徴

SGLは外壁材や屋根材としてとても重宝されています。高い耐久性から需要が増しており、今後の新築やリフォームの際にはぜひ意識していただきたい素材です。

SGLは「GL(ガルバリウム剛板)」に、ガルバリウム剛板のめっき部分にマグネシウムを加えることで防錆効果を高めた素材です。

SGLは耐用年数が30〜50年といわれており永く使い続けられます。それに伴いメーカーの保証期間も伸びているため安心です。メーカーや業者によりますが、例えば塗膜は15年、穴あきは20年の保証が付いていることがあります。

SGLのメリット

耐食性がある

ガルバリウム剛板が亜鉛+アルミでできていたのに対し、SGLではさらに2%のマグネシムが含まれています。水に溶けにくく保護効果が高い上に、腐食電流を抑制する効果も期待されています。そのため耐食性に優れた素材として重宝されているのです。

特にガルバリウム剛板の弱点であった傷や切断部分からの腐食を防ぎ、耐食性は高くなっています。亜鉛よりもイオン化しやすいとされるマグネシウムの働きにより、犠牲防食作用が働き腐食から守ります。また保護皮膜の安定性を向上させる働きもあるため、より耐食性が期待できるのです。

塩害に強い

ガルバリウム剛板は塩害に弱かったため、沿岸地域では使われにくいというデメリットがありました。しかしSGLは重塩害地域以外の塩害地域では使えるように耐久性が増しています。

SGLになってからは保証対象が拡大し、海岸から500m以上であることもあります。ガルバリウム剛板では海岸から5000m以上が保証対象であったため10分の1の近さにまでなりました。従来は検討の余地がなかった住宅でも使用しやすいように進化したのです。

費用対効果が高い

ガルバリウム剛板よりも耐用年数が長い分、1年当たりのメンテナンス費用は数千円程度安くなります。足場を組むなどの工程はガルバリウム剛板もSGLも変わりませんが、SGLの方が耐用年数は長いため費用対効果がより高いのです。

もしSGLを塗装する場合は耐用年数の長さに合わせて、15年程度の耐用年数のある耐久性のあるフッ素を使用するのがおすすめです。耐用年数が長い分だけ他の塗料よりも値段が高めですが、安い塗料による定期的なメンテナンスは施工費用がかさむ上に手間がかかってしまいます。そのためSGLの塗装にはフッ素塗料など耐用年数が長いものが適しています。

建築士

SGLのデメリット

遮熱性や断熱性を高くする対策が必要

SGLはガルバリウム剛板と同様に遮熱性や断熱性が弱いです。そのため地域の気候や気温などに応じて塗料を工夫したり、リフォームを施したりすることが必要になります。

例えばリフォームなどの際に遮熱性が高い塗料を使うことで、2〜3℃程度室温を下げられます。

一方で断熱性を高めたい場合には、屋根の下地板の裏側に断熱材を仕込む屋根裏断熱という方法があります。また天井の裏側に断熱勢を施工する天井断熱もおすすめです。

定期的なメンテナンスが必要

SGLの劣化症状は錆びが主な原因です。ガルバリウム剛板よりも錆びにくいものの、けっして錆びないというものではありません。適切な時期にメンテナンスをしなければ、耐用年数が縮まってしまいます。

特殊なコーティングをすることで錆を防いでいるため、塗料の耐用年数に応じた時期に塗装の知識と経験が豊富な業者へ依頼しましょう。もしめっきにへこみや傷がある場合はそこから急速に劣化してしまう危険性があるため業者へ診てもらうと安心です。

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「漆喰とは?」特徴やメリット、デメリットなどを徹底解説

漆喰は外壁材としても魅力な素材です。機能的な上に見た目が美しいため憧れを持つ方も多いです。

新たに住宅を建てる方からリフォームを検討している方まで、最適な選択ができるように一緒に確認していきましょう。

漆喰とは

漆喰の原料や特徴を解説します。漆喰にはいくつか種類がありますが、外壁材として使われることの多いものを深堀りします。

漆喰の特徴

漆喰とは石灰を主原料とした石灰系材料とされる自然由来の外壁材です。和風から洋風まで幅広い建物に適しており、世界の各国で使われています。

漆喰は種類が豊富ですが、外壁に使われるものは主に4種類です。

種類特徴
本漆喰・日本では古くから一般的に使われている・漆喰本来の高級感がある真っ白な色をしている・消化灰と海藻、麻繊維、のりを混ぜてつくられている
土佐漆喰・厚塗りであり防火性や耐久性が高い・降水量の多い高知県の気候に適している・施工後から色が変化する(クリーム色→少し黄味のある白)・消化灰とわら、水を混ぜてつくられている
琉球漆喰・断熱性や調湿機能が優れており、台風が多暑さの厳しい沖縄の気候に適している・わらの割合が土佐漆喰よりも多く、濃い黄色〜薄茶色をしている・生石灰とわら、水を混ぜてつくられている
西洋漆喰・耐用年数が100年を超える・消石灰、大理石、砂などを混ぜてつくられている

また漆喰と比較される珪藻土は軽装という植物プランクトンの化石が原料です。漆喰よりも調湿効果が高いですが、耐久性は漆喰の方が優れています。

建築士

漆喰のメリット

経年劣化しにくい

漆喰は耐久性が高い素材です。耐用年数は100年を超えるといわれています。また年数が経つほどより耐久性が増します。気硬化性という性質をもっている漆喰は、二酸化炭素を吸収することでより硬くなるのです。

漆喰は昔から日本にとどまらずあらゆる国の建築物に使われてきた素材の1つです。城や古蔵に使われてきた歴史的背景からも、その耐久性の高さが伺えます。

抗菌性がある

漆喰は水分や湿気を吸収して吐き出す性質を持っています。湿度を調整してくれる上に、ホルムアルデヒドなど体に外を与える物質を分解してくれます。

また漆喰の主原料である石灰石はアルカリ性であり、菌を死滅させる効果を持っています。また、人の体臭や排水口の臭いなどの酸性の臭いを中和し、消臭する効果も期待できます。

耐火性がある

漆喰は燃えない素材です。
漆喰は昔から城などにも使われ、防火性の高い安全な建物をつくる上で役立てられています。

建築士

漆喰のデメリット

施工時間と手間がかかる

養生後は下塗りと仕上げ塗りをしますが、十分な乾燥期間を設ける必要があるのです。例えば30坪の住宅であれば漆喰を乾燥させるだけでも2〜3週間必要です。

漆喰は工程も多い素材であり、現代は普及しているモルタルや窯業系サイディングと比較すると1.5〜3倍ほどの施工期間がかかります。ただし他の素材のように何度も張り替える必要はないため、なるべく長持ちする素材を希望する場合に適した素材といえます。

傷やひび割れが起きやすい

尖ったものでこすってしまうと傷が付いてしまいます。デリケートなため生活しながら気をつける必要があります。また、地震などの揺れによりひび割れする可能性もあります。

漆喰の施工ができる業者が少ない

漆喰塗りができる業者が少ないため、世の中に普及しにくいといわれています。漆喰は職人の技術力により仕上がりに差が出てしまうため、熟練した職人のいる業者へ依頼することが大切です。

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「サイディングとは?」特徴や予算、メリット、デメリットなどを解説

サイディングは外壁や屋根に頻繁に使われる素材です。今回はサイディングの特徴やメリット、デメリット、施工費用、メンテナンスについてお伝えします。これから住宅を建てる方、リフォームを検討している方などサイディングが気になる方はぜひ最後までご覧ください。

サイディングの特徴

サイディングは日本でもメジャーな板状の素材です。素材の溝をコーキングで埋めて防水加工を施します。素材により耐用年数が異なりますが、一般的には20〜40年程度といわれています。

製品は工場で生産されるため品質が一定であり、取り扱いをしているメーカーの数も多いです。素材により見た目の雰囲気やメンテナンスの時期が異なるため、いくつかの選択肢の中から好みに合わせて選ぶことになります。

窯業系サイディングについて

窯業系のサイディングは80%がセメント、20%が繊維室や増量材で作られています。日本の住宅の多くを占めているといわれているほど需要の高い素材です。

窯業系サイディングのメリット

多くの人にとって使いやすい窯業系サイディングのメリットをお伝えします。

・バリエーションが豊富

窯業系のメリットは商品数が多くて種類も豊富なため、好きなデザインの素材を選びやすいことです。建物の外観の印象を左右する外壁材にこだわりたいという方も、窯業系サイディングは好みの素材を選びやすいです。

・施工費用が安い

窯業系サイディングはコストパフォーマンスが良く、他の外壁材よりも施工費用を含めて安いです。とにかくコストを抑えたいという方にもおすすめの素材です。

窯業系サイディングのデメリット

窯業系サイディングをいい状態で長く使うためにもデメリットを抑えていきましょう。

・吸水性が高い

防水機能がありません。そのため防水機能を高めるために塗装が必要になります。経年劣化や衝撃による傷、ひび割れなどから内部に水が入り込まないように定期的な塗装が必要不可欠です。

・蓄熱性が高い

窯業系サイディングボードに使われるセメントは熱をためてしまう性質を持っているので、暑い日は外気温に影響されやすいです。塗装の際に遮熱性や断熱性の高い塗料を選ぶのもおすすめです。

金属系サイディングについて

鉄板やガルバリウム剛板などの金属の素材を使っています。金属系の中にもいくつか種類がありますが共通する特徴をお伝えします。

金属系サイディングのメリット

日々の平穏な生活を守ってくれる金属系サイディングに共通するメリットを2つお伝えします。

・頑丈なつくり

耐久性が高い上に、耐震性にも優れています。またひび割れにも強く、破損による修繕の費用もかかりにくいため、防音性も高いため生活音の漏れが気になる場合にも良いです。

・断熱性が高い

室内の温度を一定に保つため暖房や冷房効率を上げたい場合に適した素材です。凍害にも強いため寒冷地での使用もおすすめです。

金属系サイディングのデメリット

金属系サイディングにもデメリットが存在します。あらかじめ確認しておくことで素材を長持ちさせることにつながります。

・デザイン性が低い

デザインの幅が狭いため気に入ったものを選ぶのが難しい場合があります。またメタリックなデザインになるため好みが分かれます。

・傷がつきやすい

強度が高いですが傷などがつきやすいという特徴があります。金属系サイディングは錆びやすいため内側の素材が見えてきたら早めのメンテナンスが必要です。

木質系サイディングについて

木質系サイディングとは文字通り木材を使った外壁材です。自然な良さが感じられ安定した人気があります。

木質系サイディングのメリット

唯一自然界にある素材を使っており都会などで自然の温もりや癒しを求めている方などから人気があります。そんな木質系サイディングのメリットを紹介します。

・見た目がおしゃれ

人気の理由は自然の木を使った味のある見た目です。人工的に作られた木目調のサイディングとは異なる風合いが出ます。木目が唯一無二のデザインを表現し、経年劣化していく様子も愛着が感じられます。

・断熱性が高い

断熱性が高い上に熱がこもりにくいという良いとこ取りの素材です。高低差の激しい地域や、夏の暑さや冬の寒さの影響を小さくしたい方におすすめの素材です。

木質系サイディングのデメリット

耐久性などを追求して人工的に作られた他の素材と比較すると劣化しやすいというデメリットがあります。原因を2つに分けて解説します。

・水に弱い

水に弱いため定期的なメンテナンスを怠ると雨水が浸透してしまいます。防水性の高いウエスタンレッドシダーのシェアも増えていますが、湿気に弱いためあらかじめ水はけなどの確認が必要です。

・防火性が低い

木材なので火に弱いです。防火性を高めるために特殊加工を施した素材もありますが、費用が高くなります。ただし特殊加工を施した素材は準防火地域にも対応できるものもあります。

樹脂系サイディングについて

塩化ビニールを主原料としているサイディングです。日本では1996年ころから扱われており特に寒さに強い地域などに適した素材です。

樹脂系サイディングのメリット

樹脂系サイディングは高機能な素材です。耐久性にも優れており大切な建物を守るのに優れています。

・素材が軽い

樹脂系サイディングは素材自体が軽いため建物への負担が少ないです。そのため地震が起きた際の被害も抑えられます。リフォームの際も既存のものに重ねて施工でき費用を抑えられます。

・変色が少ない

素材自体に色がつけられているために色落ちなどの心配がありません。施工当時の状態をなるべく長持ちさせたい方にとって魅力的な素材です。

樹脂系サイディングのデメリット

機能性の高い樹脂系サイディングにもデメリットがあります。自分にあった素材なのかを見極めるためにもデメリットを確認しましょう。

・扱える業者が少ない

国内シェア1%程度と利用率が低いです。そのため扱っている業者が少ないというデメリットがあります。また気温の影響で素材が伸縮してしまうため、難易度の高い素材であることも取扱業者が少ない理由です。

・デザインや色展開が少ない

好みにぴったり合った商品を探しにくい場合があります。シンプルな外観が好みの方にはおすすめですが、こだわりたい方にとってはあまり適していない素材といえます。

サイディングの費用やメンテナンスについて

サイディングの費用は表の上から順番に安くなっています。そのため初期費用をなるべく安くしたい方はまず窯業系サイディングを検討すると良いです。

 材料費耐用年数メンテナンス
窯業系4,000〜5,000円/㎡20〜40年8〜15年
金属系3,000〜9,000円/㎡20〜30年10〜15年
木質系6,000〜10,000円/㎡15〜30年3〜10年
樹脂系8,000〜10,000円/㎡20〜50年20〜30年
※状況によりことなります。

耐用年数を記載していますがこれは適切にメンテナンスをした場合の長さです。長く使うためには定期的な塗装やコーキングなどにより防水機能を高めるためのメンテナンスは必須です。メンテナンスを怠ると雨水などが侵食して素材の劣化が早まってしまいます。

サイディングについて知り適切な素材を選びましょう

今回はサイディングの特徴や、素材ごとのメリットやデメリット、費用やメンテナンスについお伝えしました。素材によって性質が異なるため、お住まいの地域や好みによって選びましょう。

サイディングは基本的にメンテナンスが必要です。中には「メンテナンスは不要」などとうたって安心させようとする業者もいるため、業者選びには注意が必要です。知識と経験が豊富な業者を選ぶことで安心して施工を任せられます。